シチズン時計のブランド「CITIZEN ATTESA(シチズン アテッサ)」から、普段使いの1本として選びやすい「CC4058-67X」を取り上げよう。アテッサには「ACT Line」と「Regular Line」という2つのシリーズがあり、CC4058-67XはACT Lineのモデルだ。
アテッサのACT Lineは、シチズンの公式ブランドサイトの言葉を借りると「多彩なスタイルを実現するアクティブなデザイン」――。比較的新しいシリーズということで、現代的なデザインが一言でいってかっこいい。
モデルも多彩であり、3針とクロノグラフをラインナップ。すべて、定期的な電池交換がいらない光発電エコ・ドライブ仕様だ。時刻合わせの機能として、GPS衛星電波時計か、標準電波(日中米欧)を用いる電波時計かに分かれる。今回のCC4058-67Xは、ACT Lineのエコ・ドライブGPS 衛星電波時計に分類される1本だ。30万8,000円で発売中。
CC4058-67Xは、ブラックのダイヤルとベゼルに、シルバーのケースとバンドというスタンダードなカラーリングだが、文字板が特徴的。ヘアライン状の縦パターンとメタリック塗装は、独特の質感だ。手に持って色々な角度から眺めてみると、複雑な輝きを見せる。
輝きと言ってもギラギラしたものではなく、やや控えめのコントラスト。沈んだブラックにも見えれば、縦パターンが光を受けてグレー味を帯びているようにも見える。
インダイヤルは3つ。3時位置はモード表示で、通常時刻モードやUTCモード、クロノグラフモードといった機能を使うときに利用する。9時位置には機能針があり、曜日、ワールドタイムのサマータイム設定、光発電エコ・ドライブの充電量を示す。
6時位置はデュアルタイムで、ホームタイム(例えば東京)とローカルタイム(例えばニューヨーク)の時刻を同時に確認できる。ホームタイムはメインの時分秒針、ローカルタイムはインダイヤルの時分針で表示するが、ホームタイムとローカルタイムの入れ替えも簡単だ。このワールドタイム機能は非常に便利。
ケースとバンドの素材はチタンだ。独自の表面硬化技術「デュラテクト」を施し、キズが付きにくく、サビにも強い。チタンは軽量な素材で、時計としての重さが111gと軽い点も普段使いに向いているところ。ケースサイズは径44.6mm×厚さ15.4mmだ。
風防はデュアル球面サファイアガラス。両面にシリコン化合物を多層に重ねる「クラリティ・コーティング」を加工しており、光を約99%透過するという仕様を持つ。
ベゼルにもサファイアガラスを用いている。ワールドタイムの都市コードはシルバー蒸着で描かれ、その上のサファイアガラスがきれいな光沢を出している。
ムーブメントの「キャリバー F950」は、「エコ・ドライブGPS 衛星電波時計」のハイエンド。時刻情報のみなら最速約3秒でGPSの電波から正確な時刻に合わせる。フル充電の状態から実に約5年もの駆動力があり(パワーセーブ作動時)、電源についてはまず気にしなくてよいレベルだ。精度はGPS受信なしの状態で平均月差±5秒、2100年2月28日までのパーペチュアルカレンダーも備えている。
洗練されたデザイン、軽くて丈夫、正確な時刻合わせが楽(自動受信も可能)、電池切れの心配がない――。こうした点が、アテッサがビジネスパーソンから人気を博している大きな理由だろう。
○ギャラリー