Goodnotesは9月23日(現地時間)、ノートアプリ「Goodnotes」の新バージョン(v7.0)をリリースした。無限キャンバスの「ホワイトボード」と、タイピングに適した「テキストドキュメント」の正式提供を開始。
GoodnotesはiPadとスタイラスの組み合わせで評価を高め、手書きノートアプリの定番として利用者を拡大してきた。ドキュメント形式は、ページごとの区切りがあるノート形式で、講義ノートや学習記録に適している。しかし、近年デジタルノートの利点を活かした無限キャンバスのノートアプリが人気を高めており、Goodnotesユーザーからもより自由度の高いドキュメント形式を求める声が上がっていた。また、iPadとキーボードの組み合わせにより、よりパソコンに近い使い方が可能となったことで、タイピングを中心とした文書作成機能の強化も求められていた。今回のアップデートは、これら2つの大きな要望に応えるものである。
「ホワイトボード」は、無限に広がるキャンバス上で自由にアイデアを書き出せる機能である。ブレインストーミングやマインドマップ、複雑な図解など、思考を止めずに発想を広げたい場面で威力を発揮する。図形ツールを活用すれば、整った図形やフローチャートの作成も容易である。
テキストドキュメントでは、高機能なテキストエディタ機能を利用できる。手書きノートと同様の直感的な操作性で、書式変更、要素の移動や並べ替えが可能。
従来のノート形式および今回追加された2つのドキュメント形式は、新規作成時に選択するようになっており、ユーザーは用途や表現に応じて最適な形式を簡単に利用できる。
新版ではAI機能も強化された。手書き文字、テキスト、画像、音声データを理解し、ユーザーの思考をサポートする共同作業者のような役割を果たす。具体的な機能には、白紙からのアイデア創出を助けるテンプレートや下書きの自動生成、作成した文章の推敲支援などが含まれる。
個人向けのサブスクリプションプランは、有料プランの選択が増えて「無料」「ベーシック」「プロ」の3つになった。さらに、全てのAI機能と月6,300クレジットが含まれる月額アドオン「AI-Pass」(有料プラン加入者向け)も用意されている。
無料:ノートブック/テキストドキュメント/ホワイトボードは最大3ファイルまで。
ベーシック(年額11.99ドル):ノートブック/テキストドキュメント/ホワイトボードを無制限に利用可能。
プロ(年額35.99ドル):ベーシックの機能に加え、GoogleカレンダーとGoogleドライブに対応。プライベートリンク共有とリアルタイムコラボレーション、Apple/Windows/Android/Web間での同期、全てのAI機能(Goodnotes AIの共同作業/会議用/数学用)を利用可能。