女優の北川景子が主演を務める映画『ナイトフラワー』(11月28日公開)のロング予告が公開となった。これにはピアニスト・⾓野隼⽃が書き下ろした本作のエンディングテーマ 『Spring Lullaby』が使用されている。


第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた『ミッドナイトスワン』の内田英治監督が原案・脚本・監督を務めた本作は、昼はパート、夜はスナックで働きながら、2人の子供の夢を叶えるためにドラッグの売人になることを決意する母親の姿をリアルに描く。主人公・永島夏希を演じるのは北川景子。これまでの品行方正なイメージを封印し、関西弁で捲し立てるシーンや、笑い、泣きじゃくる姿を熱演する。

この度、ピアニスト・⾓野隼⽃が書き下ろした本作のエンディングテーマ『Spring Lullaby』を使⽤したロング予告「究極の愛の物語編」が公開となり、楽曲が初披露された。なお、同曲は、10⽉29⽇発売のオリジナル・サウンドトラックに収録される。

ロング予告は、借⾦取りに追われて東京に出てきた⺟親の夏希(北川)が地球儀を制作するパート先でトラブルを起こすところから始まり、⼦供を⾺⿅にされ、我慢ならず暴れ回り、夜はスナック、そしてラブホテルの清掃の仕事を掛け持ちし、⼼⾝ともに苦しい⽣活を送る様⼦が描かれる。事情を知らない⼦供たちは、無邪気に「餃⼦を⾷べたい!」と訴えるが、⼼に余裕のない夏希は「いい加減にしなさい」と、命よりも⼤事な⼦供に⾟く当たってしまう。そんな中、孤独を抱える格闘家の多摩恵(森⽥)と出会い、2⼈でドラッグの売⼈という危険な仕事に⾜を踏み⼊れるのだった。社会の⽚隅で⽣きてきた2⼈の⼥性が出会い、⼦供たちの未来を守るために危険な世界へと踏み出す横で、多摩恵を⼼配する海(佐久間⼤介)、そして⿇薬密売の元締めのサトウ(渋⾕⿓太)が不気味な脅威を感じさせる中で静かに浮かび上がるのは、登場⼈物たちがそれぞれに抱く"究極の愛"だ。⾓野が紡ぎ出した『Spring Lullaby』の旋律が乗ることでその輪郭がより⼀層際⽴ち、⼼を揺さぶるロング予告編が仕上がった。

映画本編のオリジナル・サウンドトラックは、作曲家の⼩林洋平が担当。内⽥監督の作品は、『⾬に叫べば』『異動辞令は⾳楽隊!』などに続いて8作⽬となる。


(C)2025「ナイトフラワー」製作委員会

【編集部MEMO】

内田英治監督は、1971年生まれ。ブラジル・リオデジャネイロ出身。映画監督・脚本家。2019年に脚本・監督の一翼を担ったNetflixのオリジナルドラマ『全裸監督』が世界で配信されて話題を席巻。2021年に『ミッドナイトスワン』が日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞し、世界30国以上の映画祭で上映された。近年は『異動辞令は音楽隊!』(2022年)、『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』(2023年)、『サイレントラブ』(2024年)、『マッチング』(2024年)、『誰よりも強く抱きしめて』(2025年)など多くの作品を手掛けている。
編集部おすすめ