お笑いコンビマヂカルラブリーの野田クリスタルが9月26日、千葉・幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2025(TGS2025)」の「コナミデジタルエンタテインメント」ブースに登場。『ワイワイワールド Craft(仮)』が発表された「KONAMI 新プロジェクト発表ステージ」に出席した。


○野田クリスタルも絶賛のKONAMI新プロジェクト

今回の「KONAMI 新プロジェクト発表ステージ」には、野田のほか、エグゼクティブディレクターの谷渕弘氏、そしてMCの細谷美友が登壇。KONAMIが手掛ける新プロジェクト『ワイワイワールド Craft(仮)』についての発表が行われた。

『ワイワイワールド Craft(仮)』はUGC(ユーザー生成コンテンツ)をベースにしており、誰でも簡単にゲームを制作できるのが特徴。「自分でゲームを作って、他のプレイヤーに遊んでもらいたい」という夢を、気軽に叶えられる内容になっているという。

タイトル名は、1988年に発売されたファミコン用ソフト『コナミワイワイワールド』に由来しているが、続編ではないと谷渕氏は説明。ただし、「精神的な後継作品だと個人的には思っている」と補足し、当時の作品同様、KONAMI作品の人気キャラクターたちが次々登場する予定であることを明かした。

本作には、ゲーム内キャラクターと会話しながら制作できる「マジックポッド」、地形・ルール・敵・演出を簡単に作れる「ワールドエディタ」、既存のゲームをエディットできる「ゲームリビルダーシステム」が搭載されている。そのため、ゼロから作り込みたい人も、気軽に始めたい人も楽しめる仕様となっている。

谷渕氏は、「作るだけではなく、“遊ぶ・分かち合う楽しみ”にも期待している」とコメント。ユーザーが制作し、プレイヤーが遊び、そこに応援や協力が加わることで化学反応が起こり、これまでにないエンターテインメントが生まれることを望んでいるという。

ここでゲストとして、野田クリスタルが「クソゲークリエイターでございます」と高らかに登場。自身も『野田ゲー』シリーズを手掛けているだけに、個人でも簡単にゲームが作れる『ワイワイワールド Craft(仮)』には強い期待を寄せている様子だった。


野田は、「ゲーム作りは途中で心が折れるんですよ。完成までたどり着かない。でも、『ワイワイワールド Craft(仮)』は完成から始まるので、最初のハードルをすでに超えている。そこが強みだと思います」と、ゲームクリエイターならではの視点で意見。続けて、「我々も追い抜かれるプレッシャーがあります。勘弁してほしいです」と笑いを誘った。

完成したゲームを公開し、他のプレイヤーに遊んでもらうことも可能な本作。谷渕氏は、「インディーゲーム制作者がよく口にするのは、プレイしてくれる人がいないという悩み。『ワイワイワールド Craft(仮)』を通じて、少しずつ知名度を上げてほしい。まずは地元のヒーローを目指してほしい」とクリエイターたちにエールを送った。

これを受けた野田は、「将来ゲームクリエイターになったときに、『ワイワイワールド Craft(仮)』で作った作品がアイデアの原点になるかもしれない」「インディーゲームには夢があります。夢が広がりまくっている。
今ではインディーゲームを題材にした映画まで公開されているんです。どうですか、みなさん!」と熱弁。

谷渕氏も「まさに“分かち合うエンタメ”を楽しみにしています」と笑顔で語り、「現在制作中ですので、ぜひ期待して待っていてください!」と呼びかけた。

最後に野田は、「僕がゲームを作りはじめたころ、掲示板で『プログラミングを教えて下さい』と書き込んだら『ググれカス』と言われました。それでも粘って独学で作っていった泥臭い時代でした。でも、いまは簡単にゲームを作れる時代になりました。みなさん、ぜひゲームを作ってください!」とクリエイターたちの背中を押す言葉を残し、「KONAMI 新プロジェクト発表ステージ」は幕を下ろした。

(C)2025 Konami Digital Entertainment
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