NECは10月7日、機械式駐車場の安全性向上と人手不足の解決に貢献する無人化ソリューションの開発に向け、ダイコーと2025年6月から協業を開始したことを発表した。

今回の協業では、NECがシステム全体の企画・実証を担当し、ダイコーの機械式駐車場のハードウェア技術と豊富な業界ノウハウを組み合わせることで、利用者の安全確保とオペレーターの人手不足という、駐車場業界の重要課題の解決を目指す。


また、開発中の無人化ソリューションをいち早く体験できる先行デモンストレーションを2025年12月に実施する予定とのこと。

○協業の背景

オフィスビル、ホテル、商業施設などに併設される機械式駐車施設では、オペレーターが利用者の駐車を支援し、安全な運営に重要な役割を果たしている。しかし、安全面での事故は依然として発生しており、さらなる対策が求められている。

NECは、機械式駐車施設の無人化実現に向けて取り組んでいるが、その活動の「安全・安心」の強化にダイコーも共感し、今後は両社が協力して取り組みを進めていくこととなったという。

NECとダイコーは、こうした社会課題や業界全体の安全性向上や人手不足といったニーズに応えるため、機械式駐車場とシステムを連携させた革新的なソリューションの提供を目指す。

○協業の概要

両社の役割は以下の通り。
○NEC(システム全体の企画・実証)

長年培ってきた画像認識とAI技術やシステムインテグレーションの知見を生かし、ソリューション全体の設計からソフトウェア開発までを担う。

画像認識とAI技術による安全・安心の実現に加え、利用者が直感的に使えるUI/UXをデザインし、ワンストップでのサービス提供を目指す。
○ダイコー(機械式駐車場ハードウェア連携・業界ノウハウの提供)

国内有数の昇降機・立体駐車場メーカーとして、機器の制御技術や安全規格、事故事例やヒヤリハットに基づく安全ノウハウを提供する。

NECが開発するシステムと機械式駐車場を、安全かつスムーズに連携させるための技術協力を行う。
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