テレビ東京系人気ドラマシリーズ『孤独のグルメ』で知られる俳優・松重豊が、不動産情報サイト「アットホーム」の新CMに出演。11日より全国放送される「注文住宅 サイト探索」新発見編ではウォーリーと共演し、理想の注文住宅探しに挑む。
○「桃のコンポートは魔法」――秋を味わう名優の食哲学
「新発見といえばですね、桃です」。インタビューでそう語った松重が最近夢中になっているのは、“桃のコンポート”。「そのまま食べるのもおいしいんですけども、コンポートというものにして食べてみると、普通の桃感があっておいしい」。さらにこう続けた。
「おいしいコンポート、これは本当に秋の桃感を閉じ込めた魔法のかかった食べ物だなと思いました」
あえて“普通の桃感”と表現するあたりに、長年ひとりで食を極めてきた“グルメ孤高者”ならではの視点がにじむ。
また、「サンマの苦い内臓を味わいながら秋をかみしめたい」と語るなど、味覚への感受性は衰え知らず。近年はサンマの小ぶり化に心を痛めながらも、「今年は大きいサンマを食べられるかなと楽しみにしています」と、静かな“秋の希望”を口にした。
○チャーシューかワンタンか…“究極の選択”に悩む男
撮影後のラーメン選びでも、松重らしい“優雅な悩み”があったようだ。
「スタッフと一緒にラーメン食べようってなって、ラーメン屋さんに入った時に普通のラーメンにするか、チャーシュー麺にするか、はたまたワンタンをトッピングするか、大好きなメンマを乗せていいものか悩み過ぎて、無駄に時間を使ってしまったなと」
結局、どれを選んだかは語られなかったが、そこにあるのは“孤独のグルメ”的な慎重さと、食への真摯な態度だ。
○「平屋で中二階、南向き」住まいへのこだわりも“孤独の哲学”
CMでは注文住宅の世界に迷い込んだ松重が、理想の一軒と出会う。インタビューで自身の住まいの理想を聞かれると、「平屋」に対する並々ならぬこだわりを明かした。
「今、僕が家を建てるとしたら、平屋にすごく興味あるんですよ。平屋でちょっと中二階があって、そこはちょっと吹き抜けで、南側で。そのぐらい、やっぱり注文住宅にするとなると、非常にこう、個人の夢や思いが詰まってしまうんで。なので僕にとっては平屋で中二階がある家です」
シンプルでありながら機能的、そして“光の向き”までを意識した設計――どこか“ひとりの時間を大切にする男”の住まい像を想像させる。
○「理想の住まいは、理想の食卓につながる」
4年目となるアットホームCM出演に向けては、こう意気込む。
「やっぱり、一日のうちで長い時間過ごす住まいですから、自分が安らげる、理想の住まいであってほしいと思うんですよね。注文住宅ならそんな思いも実現できますので、一つの方法として考えるきっかけになればと思います」
“理想の住まい”の先には、“理想の食卓”がある。サンマの内臓に秋を感じ、桃のコンポートに魔法を見出す松重豊。CMの中でも現実の暮らしの中でも、“孤独のグルメ”の精神は息づいている。
【編集部MEMO】
CM「注文住宅 サイト探索」新発見編はYouTubeでも公開中。ウォーリーとの2ショットや、軽やかに住宅アイコンに“飛び乗る”姿にも注目だ。メイキング映像では、セリフのニュアンスを何度も提案する職人気質な姿も確認できる。