“芸能界のスイーツ女王”と呼ばれ、自身のSNSやさまざまな番組などを通じてスイーツ情報を発信しているお笑いカルテット・ぼる塾の田辺智加。10月14日~20日には初となるスイーツPOP UP SHOP「田辺のお茶会(読み:ティーパーティー)」を東京・渋谷の西武渋谷店A館1階プロモーションスペースで開催する。
スイーツに関する活動を通じて自分に自信が持てたという田辺だが、10年以上言い続けている「まぁね~」のギャグも誇りだという。田辺にインタビューし、「まぁね~」がもたらした変化や芸人としての今の思いなどを聞いた。

○「自分の発した言葉で笑ってくれるというのは、とんでもなく幸せなこと」

――“芸能界のスイーツ女王”としても大活躍ですが、芸人になってよかったなと感じる瞬間を教えてください。

やっぱり笑ってもらえたらうれしいですよね。私も酒寄(希望)さんも、まだコンビのときに1回辞めようと思ったことがあって。5年目ぐらいになってくると、このまま売れないのかなと思うときがあって、辞めようかなという話を酒寄さんとしていて、マネージャーさんやさらに上のチーフの方に伝えたら、「一旦辞めるのはやめたほうがいい」と言われて。そこからなんとなく続けていたら、レインボーとユニットコントをやっていたときに、レインボーが考えてくれたネタをやったら信じられないくらい笑いが起きて、そのときに「私こんなにウケるのに辞めちゃうの!?」と思い止まりました。

――それ以降は、辞めたいと思ったことはないですか?

ないです。あのとき、『ホーム・アローン』に出てくる公園で鳩にエサをあげているおばちゃんの役をやったんですけど、明転した途端にものすごい笑いが起きて。人を笑わすって難しいんですけど、そんな中で、自分の発した言葉で笑ってくれるというのは、とんでもなく幸せなことだなと感じています。

――田辺さんといえば、「まぁね~」のギャグでも知られていますが、長年言い続けている「まぁね~」への思いをお聞かせください。

「まぁね~」を作ってくれたのは相方の酒寄さんなんですけど、なんだかんだ13年もやっているので、自分のギャグとして誇りはありますし、このギャグによって自信が持てたというのはあると思います。
「かわいいね」とか褒められたときの返しって、「いやいや、そんなことないよ」とかマイナスな言葉が多くなりがちですが、「まぁね~」と言ったらそれで終わるというか、自分のことを下げなくていいので、いい答えだなと思っています。

――「まぁね~」というプラスな言葉を言い続けることで、ポジティブな気持ちになれるということもありますか?

それはあるかもしれません。以前は「私なんて」と思いがちでしたが、この13年でだいぶポジティブに変わったと思います。スイーツPOP UP SHOP「田辺のお茶会」に関しても、「初日で売り切れたらどうしよう」とか言っているくらいなので、相当ポジティブに。前だったら、「来てくれなかったらどうしよう」だったと思いますけど、売り切れを心配している自分にびっくりです(笑)
○ぼる塾として各々の個性を強化「集まったときに強くなれたら」

――芸人としての今後はどのように考えていますか?

ぼる塾としての4人の活動ももちろん大事にしているんですけど、今は個々で頑張ろうという時期です。不穏な意味ではなく、各々頑張って成長しようという感じです。

――『THE W』の準決勝が11月にありますし、個々というより、皆さんでそこに集中されている時期かなと思っていました。

それももちろん頑張るんですけど、各々強くなろうという年かもしれません。

――それぞれ強くなろうと意識するようになったきっかけを教えてください。

これはあんりが言っていた言葉なんですけど、「各々1人ずつ頑張って、4人で集まって最強だったらいいよね」と。それめちゃくちゃいいなと思ったんです。まずは自分が強くなろうと。
自分に起こった出来事を話すと、あんりや酒寄さんがすごくうれしそうにして、そこから面白いネタができるということもあるので、自分がいろいろ経験して、4人のネタの軸になる話が提供できたらいいなと思っています。

――ネタになるような面白いエピソードを集めるために、今どんなことを意識されているのでしょうか。

いろんな人と会っています。高校の友達とかと会っていて、そういう子たちの話ってすごく面白いんです。

――個々で強くなって、その先にパワーアップしたぼる塾さんがあるわけですね。

そうなれたら。それぞれやりたいこともありますし、それぞれ個性があるので、より各々が強くなって、集まったときにぼる塾としても強くなれたらと思います。

――引き続き賞レースでは称号を狙って?

そこはいずれ取れたらいいなと思っています。

○初のスイーツPOP UP SHOP開催 グッズに自信「すごいんです」

――個々での活動として「田辺のお茶会」が控えていますが、田辺さんおすすめの福岡の絶品スイーツのセットのほか、グッズもいろいろ発売されるそうですね。

グッズがすごいんです。オリジナルの紅茶も発売するんですけど、缶もかわいくて、飲み終わった後も使えて。あと、私、靴下をよくなくす人で、一生靴下を買い続けているので、自分の顔が描いてある靴下も出すことにしました。


――靴下はいつもどこでなくなるんでしょうね。

家にあるはずなんですけど、本当になくて。最近も10足ぐらい買ったんですけど、もう3足ぐらいしか残ってなくて、自分でも怖いです。ファンの方々も靴下をよく差し入れしてくれるんですけど、なくしてしまうので申し訳ないなと。いつもちゃんと洗濯機のそばで脱いでいて、確実に洗っているんですけど、なぜか片方ずつしかなくて。本当に不思議です。

――今回発売される靴下は、ご自身でも履こうかなと?

履きます! ほかにも、お茶会のときに女性は口紅とかも気にするかなと思って、リップポーチもかわいいのを作りました。少し大きめにしているので、リップは使わないという人も、例えばのど飴や薬を入れたり、そういった使い方もできるのかなと思っています。どれもすごく自信があるので、ぜひ手に取っていただけたらと思います。

■田辺智加
1983年10月18日生まれ、千葉県出身。2012年にNSC同期の酒寄希望とお笑いコンビ・猫塾を結成。2019年にあんりときりやはるかのコンビ・しんぼると合流し、お笑いカルテット・ぼる塾を結成。
スイーツに対する情熱とこだわりは芸能界随一で、“芸能界のスイーツ女王”と呼ばれている。
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