電通と東京大学は2025年7月、社会問題解決のモデルケースとなる新しいアイデアの創出と、その社会実装を通じて「異能クリエイティブ人材」を育成することを目的としたプログラム「INOU CREATIVE School」を開始した。
今回は、「INOU CREATIVE School」に潜入取材し、実際にどのようなプログラムが行われているのかを紹介する。
プログラムの詳細については、電通グループ グローバル・チーフ・サステナビリティ・オフィサーの北風祐子氏と電通 Future Creative Center クリエイティブディレクターの志村和広氏に伺った。
「INOU CREATIVE School」って何?
「INOU CREATIVE School」は、2025年3月に締結したパートナーシップ協定に基づく取り組みの1つとして位置づけられるもので、東京大学のナレッジと電通のクリエイティビティの掛け合わせによって、異能クリエイティブ人材の育成と、新しいアイデアの社会実装を目指しているという。
「さまざまな視点から見た唯一無二のアイデアを持ち、ワクワクする未来を創るようなクリエイティビティを持った人材は、『正解』がなく混沌とした現代において、かつてないほど必要とされています」(北風氏)
「INOU CREATIVE School」では、このプログラムでしか味わえない唯一無二の体験として、「最前線の現場を体験する」「アイデアの発想方法を学ぶ」「世界最先端の事例を学ぶ」といった3つの体験ができることが特徴。
この体験をもとに、自分ならではの視点でより良い未来をつくる新しいアイデアを考え、チームに分かれてプレゼンテーションを実施。最終的には、選抜したアイデアを電通が主体となってプロジェクト化することで、電通と東大の学生による産学協働で社会実装していくことを目指しているという。
このような背景から電通と東大がタッグを組んだ「INOU CREATIVE School」だが、第1期となる2025年度は「東京湾を、世界一豊かな海に。」がテーマに設定され、24人の学生がこのテーマと向き合っている。
「社会課題は、課題解決の中でも最も難しい種目。ロジックでは解決できないから、課題として残り続けている。ここには、クリエイティビティが必要とされています。『海』は、温暖化、違法操業、資源問題といった世界的な課題を多数抱えている一方で、ブルーカーボンといった新しい価値が見いだせるなど、ピンチとチャンスに満ちあふれた場所となっています。東京湾をテーマに、東大のナレッジと電通のクリエイティビティが共創することで、ここから世界に未だかつてないイノベーションが生まれることを期待しています」(志村氏)
参加学生は、1年を通し、電通や東京大学の講師陣による講義や、海に関するさまざまなフィールドワークを通じて、アイデアの発想から実現までを学んでいく。
「社会の課題を解決するクリエイティビティ」をテーマに、AIを活用してマグロの尾の断面から瞬時に品質を判定し、目利き職人の技術継承問題を解決する「TUNA SCOPE」など、数々の社会課題解決プロジェクトを推進してきた志村氏から「クリエイティビティとは何か」、「優れたアイデアとは何か」に関する講義が行われたほか、東京大学大気海洋研究所教授の木村伸吾氏から水産資源からプラスチックゴミ、水難事故まで、さまざまなテーマを横断しながら海の社会課題を説明されるプログラムが行われた。
このほかにも、東京湾を実際に視察するクルージングや大阪・関西万博の海をテーマにしたパビリオン「BLUE OCEAN DOME(ブルーオーシャン・ドーム)」に足を運ぶなど、座学だけでは得られない知識を実際に体験するプログラムも多く経験しており、今後もさまざまな視点からアイデアの種を探していくそうだ。
学生たちが「東京湾」をテーマにプレゼンテーション
筆者が来訪した日は、これまでの講義や体験を通じて、学生自身が「海のどんな課題に着目したか」「どんなアイデアに取り組んでみたいか」をプログラムのメンバーや電通社員、東大の教授たちに発表する中間レビューの日だった。
このレビューは、24人の学生が1人ずつプレゼンテーションを行い、それを聞いた学生や電通社員たちが良いと思ったアイデアに投票する形で、ゴールド(1人)・シルバー(2人)・ブロンズ(3人)のプレゼンを決めるという方式で行われた。
プレゼン内容は多種多様で、「東京湾のフェリーをテレワークに使えるようにする」「東京湾の海水から塩を作る」「切れたり壊れたりしても環境に悪くない釣り具を作る」「東京湾から新しい江戸前寿司を生み出す」など、さまざまな視点から考えられたアイデアが発表された。
発表以外の質疑応答でもさまざまな意見やアドバイスが飛び交い、学生をはじめ、電通社員や東大の教授たちのプログラムに懸ける熱量を感じられた。
またこの日のプログラムの中で目に付いたのは、壁に貼られた大きな模造紙に次々にイラストとして描かれていく、学生たちのプレゼン内容だった。
これは「グラフィックレコーディング」と言い、大きなホワイトボードや模造紙に文字やイラストを描いて議論のプロセスを可視化する手法で、dentsu Japanの有志の横断チームプロジェクト「電通グラレコ研究所」のメンバーがイラストにまとめていた。
新しい議事録の形として注目されているそうで、休憩時間には描かれたイラストを見ながら談笑する学生たちの姿も多く見受けられた。
参加している学生たちからの声
最後に、プログラムに参加していた学生の中から、公共政策学教育部公共政策学専攻 経済政策コース専門職学位課程1年(大学院1年目)の木暮信太朗さんと教養学部(前期課程)文科一類 2年の坂元愛実さんにプログラムの感想を聞いた。
坂元さんは、自身が釣り好きであることや、フェリーに乗って塾へ通うなどの経験から海に興味を持っていたことと、座学だけでなく体験型の活動を通して視野を広げられることから、「INOU CREATIVE School」への参加を決めたという。
実際にプログラムに参加してみて「1つの『海』という課題にさまざまな意見が集まるのが面白い」と感じているそうで、今後プログラムのゴールについては「これまではファシリテーターなどの役割を引き受けることが多かったが、さまざまな視点からアイデアを出せるアイデアマンになりたい」と教えてくれた。
また木暮さんは、自身の専門分野である「途上国」の観点から「海はその国の成熟度を測れる」と考えているそうで、デジタル×海のアイデアを社会実装したいと思い、今回の参加を決めたという。
「電通側からさまざまなレイヤーの人がフランクに関わってくれるのが刺激になる」ことが一番驚いたポイントだそうで、学生だけなく社会人からの目線も踏まえた上で、さまざまなアイデアをディスカッションできるのを魅力に感じているそうだ。
電通は今回のプログラムにおいて、独自のクリエイティビティを生かした発想方法、企画の実現力・実装などを学び体験する機会を提供していく構え。なお、2026年度には新たなテーマを設け、2期目のプログラムを開始する予定だという。
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