●『SPY×FAMILY』フォージャー家キャストからあふれる“ファミリー”感
10月4日から放送中のTVアニメ『SPY×FAMILY』Season 3で、フォージャー家を演じる江口拓也・種崎(※「崎」は「たつさき」)敦美・早見沙織・松田健一郎にインタビュー。TVアニメシリーズ、そして劇場版でフォージャー家を演じてきた4人だが、アフレコ現場はまるで本当の家族のような温かい空気に包まれ、沈黙さえ心地良かったという。
インタビューでは、作品が幅広い世代に愛されていると実感した“驚きの体験”を明かしたほか、原作者・遠藤達哉氏との交流エピソード、さらには4人の学生時代についても深掘り。家族のようにまったりと、でも確かな絆で紡がれた4人の本音トークをお届けする。
○『SPY×FAMILY』Season 3が始動
――Season 3の放送が決定したときの感想をお聞かせください。
江口:いつやるのかな? と思っていたのですが、割と早い段階でSeason 3の制作決定を知れたので、嬉しかったです。
早見:Season 3から出てくる重要キャラクターもいますし、どうなるんだろうというのは気になってました。
江口:次はどういうキャストさんが集まってくるんだろうというワクワク感もありましたし、実際一緒に収録をしていて楽しかったですよね。
種崎:Season 2から期間が空いていたんですが、その間も様々なコラボレーションとかでキャラクターの声を出せる機会があったので、久しぶりという感覚はあまりなかったです。
ただ、やっぱりアニメは違いますね! みんなで収録できるっていいなと思いました。待ってました! という感じです。
松田:僕も早く始まってほしかったので、またみんなと現場に入ることができて、嬉しいなと思いましたし、やっぱり安心感があります。みんなで並んでやっていると、全然変わらないというか……フォージャー家はフォージャー家のままだなと。
○『SPY×FAMILY』ファンに遭遇 江口拓也「これ僕なんですよと…」
――種崎さんがおっしゃっていたように、『SPY×FAMILY』は様々なコラボもするなど、幅広い世代から愛されています。
江口:その実感はSeason 1のころからありました。町にいるファミリーたちが、『SPY×FAMILY』の話をしているのを横で聞いたりしていると、「やっぱりいろんな人に見ていただいているんだな」と実感します。
――そのファミリーは、隣の江口さんには気づいてないんですか?
江口:もう全然! 僕はスッ(身を隠す動作)としているので!
早見:気づいてますよ(笑)。
江口:絶対気づいていないです(笑)! ただ、Season 2あたりのときに、外でご飯食べようと思って、カウンターでテレビがついているような家庭的な雰囲気のお店に行ったんです。
そこでご飯を食べていたら、ちょうど『SPY×FAMILY』が始まる時間だったので、「食べながらSNSで感想でもつぶやこうかな」と思っていたら、隣に座っていたおじさんが、「お、『SPY×FAMILY』じゃん。俺、好きなんだよね」とその横に座っていた方と話し始めて。
「これ僕なんですよ」と話しかけて、「兄ちゃん、これをやってんの?」とか言われて(笑)。そういうこともあって、いろんな方に見ていただいてる実感はあります。
――江口さん以外のお三方も、こういった体験はありますか?
早見:私はカフェであります。大きいテーブルにいろんな人が腰かけられるタイプの席があるじゃないですか? そこに座っていたら隣に来た10代くらいの女の子4人組が、ちょうど劇場版が上映されている時期だったので、「『SPY×FAMILY』の映画、観た?」「めっちゃよかったから観て!」と話している横でお茶を飲んでいました。
あと、私が学生の時にジャズボーカルを習っていた先生も、いま70代ぐらいの方なのですが、コラボ商品を買ってくださって! 普段は多分アニメ作品はご覧にならないと思うんですけど、作品を知ってくださっていて、嬉しかったです。
松田:知人から連絡が来て、「うちの子はずっと『SPY×FAMILY』を観て、アーニャの真似をしてる」と言ってもらうことがあります。とても影響力があるなと思います。
種崎:業界内の方々でも、夫婦そろってアーニャの真似をしているという方もいて(笑)。
早見:かわいい!
江口:それで言うと、僕の行きつけのバーのバーテンダーの方が40代後半なんですが、普段は全くアニメを観ない人なんですけど、僕がロイドを演じていると知って、観たらハマっちゃって。たまに僕と話していると、おじさんから“アーニャ語”が出るんですよ(笑)。
早見:江口さんのことをロイドさんだと思っているんじゃないですか(笑)? 心のアーニャがうずいて……
江口:おじさんアーニャもかわいいです(笑)。
○キャラクターとの共通点「選ばれるべくして、選ばれた」
――これまで長くキャラクターとともに過ごしてきた皆さんですが、キャラクターと似ている部分はありますか?
早見:割とみんな“ぽい”ような……
江口:やっぱり馴染み具合がすごいなと思います。
種崎:皆さんを見ていると選ばれるべくして、選ばれたんだなと感じる時があります。
江口:特に4人が集まっていると思うかもしれないです。この4人は、根本的な目に見えない要素の部分でキャラと共鳴しているところがありそうな気がします。
早見:確かに。
松田:収録している時も、みんながアフレコしているのを後ろから見ていると、キャラクターそのままに見えてくるというか。だんだん見えてきちゃうのがとても不思議なんですよね。
――一緒に収録することも多いと思いますが、アフレコ現場ではどういったことをお話ししていることが多いですか?
種崎:原作者の遠藤(達哉)先生のことを話していることが多いです(笑)。
江口:確かに(笑)。共通事項としては遠藤先生だ(笑)。アフレコ現場にも来てくださるし、たまにみんなでご飯を食べに行って、お話をさせていただく機会もあるんです。
遠藤先生も不思議な方で「たまに孤独を感じる瞬間がある」とおっしゃっていて(笑)。「え、いつでもご飯行きますけど!」と言ったら、「いやいや申し訳ないので……」とおっしゃっていて(笑)。
早見:遠藤先生の孤独を解消する日を作ろうとしたことがあって、その話を遠藤先生にしたら、「そんな大きい1日があったら、その翌日はもっと孤独になるかもしれない」とおっしゃっていて(笑)。
――遠藤先生がいらっしゃらないときも、遠藤先生の話になるんですね!
種崎:健やかに過ごされているだろうかと思いをはせるみたいな感じです(笑)。
――そういうお話をされるときには、どなたが率先して会話を回されるんですか?
江口:この4人に関しては独自の空気感で動いているというか……ボケとかツッコミとかじゃないんです。“そこにある”という……呼吸をしながらそこにいるみたいな空気感で、ゆったりとした時間が流れているなと(笑)。
種崎:右に同じ……(笑)。
江口:皆さんまったり系なんですよね! だからリラックスできるというか。
早見:4人だけの収録もたまにあるのですが、そういう時も殊更、誰も何も話さないみたいなこともあります(笑)。
●江口拓也・早見沙織らの学生時代とは?
○アルバイトにオタ活―― 江口拓也らが学生時代のエピソード披露
――劇中では、アーニャが〈星(ステラ)〉を獲得するために学業や様々なことに奮闘していますが、皆さんが学生時代に励んでいたことを教えてください。
種崎:私はずっとアルバイトをしていました。できたらずっと同じバイトを続けていたかったんですけど、いろんな事情がありバイトを転々としていました。いちばん長かったのはスーパーです。
部活もやっていたんですけど、できるだけ自分の力で稼ぎたいという気持ちが強かったので、バイトに明け暮れていました。
松田:僕は“オタ活”かなぁ……グッズを探して秋葉原に通ったな~。学生時代はアニメばかり観ていましたし、そこが逃げ場だったというか、安心できるのが、そういうオタク活動だったのかなと思います。
江口:うらやましいです! (僕の地元は)田舎だったので、周りにお店もないし、ツールもなかった。当時はインターネットも契約できるかできないか、携帯電話も使い放題になり始めのころだったので、なかなか難儀でした。
種崎:オタ活したかったけど、できなかった江口さんは何をしていたんですか?
江口:寝てましたね! 僕は早く学生時代を乗り越えて、大人になって自分の好きなことをしたいと思っていました。
種崎:わかる……!
江口:もったいないんですけど、学生期間をどう消費するかということに全力を注いでいて。僕はタイムスリップしたかったので寝ていたんです(笑)。寝ると時間がなくなって、卒業に近づくじゃないですか? 早く大人になりたかったですし、大人になった今もやっぱり大人がよかった! と思います。
早見:私は高校生の夏休み中にしていた文化祭の準備がとても楽しかったのを覚えていて。
それぞれクラスがミュージカルか演劇をやることになっていて、秋に文化祭があるんですけど、準備が終わらないので夏休みも学校に来ていいことになっていたんです。誰もいない学校に行くのが、夜の学校に行くみたいで青春だったなと。
種崎:早見さんはミュージカルで何をやったんですか?
早見:私は歌う役をやりました。
種崎:見たい!お金払いた~い!!
江口・松田:(笑)。
松田:俺も文化祭実行委員やっていたんだけど、誰もやりたがらないから結局は俺がやることになって(笑)。
江口:僕の学校もそっちタイプだったので、みんなやりたくないから誰かに任せる……それで僕は「江口は温厚そう」という理由で、生徒会長になりました(笑)。
○フォージャー家キャストの特殊能力とは?
――貴重な学生時代のエピソードをありがとうございます。
種崎:レジ打ち、かなり早いです! バーコードを確認しなくても、ここにあるというのがなんとなくわかります。あと袋詰めも早いです(笑)。
早見:いつか見たいな~(笑)。
種崎:マジで早いので引くと思います(笑)。
江口:僕は秒で眠れます。やろうと思えば帰宅5秒で眠れますよ。
松田:いいな~、最近ちゃんと眠れないんだよな~。年齢かな(笑)。
早見:江口さんに眠るコツを……(笑)。私は中学の時に放送部だったのですが、朝礼の放送やお昼の放送をやっていました。それが今の起源になっている気がします。
江口:今日の献立とかを早見さんが言ってくれていたんですか?
早見:うちの学校はお弁当だったので、給食はなかったんですが、朝礼の項目を発表したり、合唱コンクールのときに作詞・作曲の紹介をしたりしていました。
種崎:その学校の生徒になりたい……!
松田:僕はバイトでプラモデルの問屋さんで働いていたことがあって、プラモが届いたら、ダンボールを倉庫にどんどん積み上げていく作業をしていたのですが、手が届かなくなる高さのところに、投げてうまくはめ込むことができます。最初は怖くてできなかったんですけど、しばらく続けていくうちにできるようになりました。
あとは、出荷するときにダンボールに詰めていくんですけど、1つの段ボールに綺麗に収める詰め方が当時はできていました。
早見:すごい! 特殊技能ですね!!
松田:今はできないかも(笑)。
種崎:体が覚えてますよ!
江口:倉庫に行ったら今でもできるかもしれないですよ!
■江口拓也
5月22日生まれ。茨城県出身。81プロデュース所属。趣味・特技はお酒。主な出演作に『SPY×FAMILY』ロイド・フォージャー(22~)、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』比企谷八幡(13~)、『A3!』皇天馬(17~)、『東京リベンジャーズ』半間修二(21~)、『俺物語!!』剛田猛男(15)など。
■種崎敦美
9月27日生まれ。大分県出身。俳協所属。趣味は映画・TV観賞。特技は包装(ラッピング)。主な出演作に『SPY×FAMILY』アーニャ・フォージャー(22~)、『葬送のフリーレン』フリーレン(23~)、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』ダイ(20)、『魔法使いの嫁』羽鳥チセ(17~)など。
■早見沙織
5月29日生まれ。東京都出身。アイムエンタープライズ所属。趣味はピアノ・料理・音楽鑑賞・映画鑑賞。特技は歌唱。主な出演作に『SPY×FAMILY』ヨル・フォージャー(22~)、『鬼滅の刃』胡蝶しのぶ(19~)、『魔法科高校の劣等生』司波深雪(14~)、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』雪ノ下雪乃(13~)、『バクマン。』亜豆美保(10~)など。
■松田健一郎
1月22日生まれ。埼玉県出身。アーツビジョン所属。趣味・特技は、プロレス・格闘技観戦・音楽鑑賞・護身術・形態模写・エアギター・ボイスパーカッション。主な出演作に『SPY×FAMILY』ボンド・フォージャー(22~)、『ブラッククローバー』ゴードン・アグリッパ(17~21)など。

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