バルミューダは気化式加湿器「Rain(レイン)」の新モデルを発表。花器を思わせるデザインが目を引き、時刻や湿度を映す高精細ディスプレイを搭載している。
2025年11月上旬の発売予定、価格は6万9,300円。
○花器を思わせる造形に情報を溶け込ませたデザイン

「Rain」は、2013年に登場した気化式加湿器のシリーズ。本体上部から直接給水できる構造や、洗練された造形で人気を集めてきた。今回の新モデルは、バルミューダが考える「空間との調和」を分かりやすく示した製品だ。

花器や壺をモチーフにした滑らかなフォルムは、デザイナーが粘土で手作りした「壺のようなモック」をベースにしている。家電でありながら、空間に自然と溶け込むオブジェのような存在感だ。表面はホワイトを基調とし、インテリアのスタイルを選ばず設置できるよう、落ち着いた印象に仕上げた。

本体上部には操作パネルを置かず、本体中央のディスプレイが情報を表示。湿度や時刻、運転モードを視認できる。周囲の明るさを自動で検知し、夜間は光を抑える設計としたことで、寝室などでも快適に使える。

ディスプレイ上で金魚が泳いだり、紅葉が舞ったりするグラフィックスも用意されており、バルミューダらしい(オン/オフ可)。

「Ambient Time」というモードでは、静かな雨の音とコオロギの鳴き声が流れる「Long Rain」、手漕ぎボートのオールが心地よく水面を叩く「Infinity Boat」、日本の原風景を思い起こすせせらぎや虫の声「Satoyama」という3種類のサウンドを選んで、リラックス空間を演出できる。


大きな特徴のひとつは、本体上部から給水できること。水タンクを取り出したり、本体の一部を取り外したりする必要がない。これは便利だ。

加湿方式は自然気化式を採用し、最大適用床面積は約18畳(プレハブ洋室基準)。従来の「Rain」と同じように、下部の吸気口から空気を取り込み、気化フィルターを通して加湿する仕組み。ヒーターを用いない自然気化式のため、電力消費を抑えながらやさしく加湿する。動作音は最小時で13dBだ。

本体内部には抗菌仕様のフィルターを備え、取り外して水洗いできる構造。上部の開口部が広いため、日常的な給水や清掃もスムーズに行える。消耗品交換も容易で、使い続けやすいメンテナンス性を実現した。フィルターと銀イオンカートリッジは1年ごとの交換を推奨している。

さらに、無線LANを介してスマートフォンアプリ「BALMUDA Connect」と連携。
外出先からの操作や湿度設定、電源のオンオフなどを行える。本体上部のタッチセンサーで操作するよりも、アプリを使うほうがはるかに楽だ。

今回、短い時間だったがRainの実機を見て、個人的には古い壺のようなカタチがとても印象に残った。リビングや寝室の「置き物」としても違和感がなく、ほとんどの操作はスマホアプリからでも実行できるし、給水も手軽で日常的な使い勝手も上々。量販店などで目にする機会があったら、その独特な存在感に触れてみてほしい。

製品名:Rain(レイン)
発売時期:2025年11月上旬予定(予約開始:10月23日)
価格:6万9,300円
カラー:ホワイト
加湿方式:気化式
適用畳数:約18畳(プレハブ洋室)
タンク容量:約4.2L
運転音:13~42dB
外形寸法:およそ幅350×奥行350×高さ374mm
重量:約5.7kg
消費電力:最大23W
対応アプリ:BALMUDA Connect(Wi-Fi接続)
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