銀座のクラブに勤務する筆者が「銀座に出没するちょっと残念なおじさん」をご紹介します。

今回ご紹介するのは、「たまには息抜きも必要ですよ」と言って店外ばかり誘ってくるおじさん。

○ノーギャラでは息抜きどころかストレスがたまる

店外というのはもちろん「店外デート」のことなのですが、デートだと思っているのはおじさんだけなので、ここではあえて「店外」と呼ぶことにします。

店外は、その日の売上を約束してくれる「同伴」や、その日の売上のお礼もかねて応じている「アフター」とはことなり、ホステスにとってはタダ働き同然の休日出勤。もちろんお手当もありません。

よって「たまには息抜きも必要ですよ」ということで

「土曜日か日曜日に食事でも行きますか?」
「映画でもいいですよ」
「有馬温泉行く?」

などとお誘いいただきましても、ノーギャラでは息抜きどころかストレスがたまります。私たち、お金が大好きで、その上誰よりも図々しいので。

○地獄の沙汰もギャラ次第

友人や家族、もしくは恋人と食事をするなら、それは息抜きになります。映画も有馬温泉も同様です。

おじさんを「さすが!」とヨイショし、ときには愛想笑いもしてやりながらいただくディナーは、息抜きではなく接待です。おじさんの横で3時間もトイレを我慢しながら見る映画・国宝はもはや苦行。有馬温泉は……ノーコメントです。

ギャラをください。
○店外したいおじさんは「お父さん」を目指しましょう

今回は「たまには息抜きも必要ですよ」と言って店外ばかり誘ってくるおじさんについて解説しました。


でも、休日のおでかけが苦痛じゃない、むしろそのお誘いが嬉しいものでさえあることがまれにあります。

なぜかホステスたちに懐かれて、休日の深夜まで飲み歩きや食べ歩きに付き合わされているおじさんはまれにいるんですよね。先週の土曜日は銀座で焼肉をごちそうになって、バーとスナックをはしごしました。おじさんはというと疲れて寝ていました。

「お父さん×娘たち」みたいな関係になっちゃうと、計算高い飲み屋の女たちでさえ喜んで休日のおでかけに応じてくれるようになります。どうしても店外がしたいおじさんは参考までに覚えておくとよいでしょう。
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