米Microsoftは10月30日(現地時間)、Windows 11とMetaの「Quest」シリーズの連携を実現する「Mixed Reality Link」および「Windows App for Meta Quest」の一般提供を開始した。これにより、ローカルのWindows 11 PCまたはWindows 365(クラウドPC)とVR/MRヘッドセットをシームレスに接続し、仮想環境内でWindowsを操作できるようになる。


ヘッドセットのカメラで現実空間の映像を取り込む「パススルー機能」を用いることで、周囲の空間に仮想オブジェクトを重ねたMR(Mixed Reality:複合現実)で作業できる。また、周囲の視界を完全に遮断することで、VR(仮想現実)空間のプライベートワークスペースで集中して作業に取り組める。

仮想モニターは、ポートレート(3:4)、コンパクト(16:9)、ワイド(21:9)、ウルトラワイド(32:9、フォーカスモードでのみ使用可能)を選択可能。また、仮想空間内に最大3つの仮想モニターを同時表示できる。ユーザーは自宅やオフィス、あるいは外出先であっても、物理的なモニターに依存しない広大なデスクトップ環境で作業効率を高められる。

対応するQuestヘッドセットは「Meta Quest 3」と「Meta Quest 3S」。利用には、Windows 11バージョン22H2以降およびHorizo​​n OS v81以降が必要である。

現時点ではユーザーがWindows 11 PCにMixed Reality Linkをインストールして使用を開始するが、Metaによると今後数カ月以内に提供予定のWindows 11アップデートで、Mixed Reality Linkが標準機能として組み込まれる予定である。
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