俳優の庄司浩平が10月28日に発売した写真集『庄司浩平写真集 だから、ぼくは』(3,300円 B5変形/本文 112頁 KADOKAWA)の発売記念イベントが3日、都内で行われた。

ドラマ『40までにしたい10のこと』の会見で気になる存在に

彼を取材させてもらうのは、ドラマ『40までにしたい10のこと』(テレ東系)のインタビュー以来だった。
このドラマの記者会見で、丁寧な言葉選びをする人だなと思い、気になる存在に。すると、引き寄せの法則が働いたのか、インタビューの機会にも恵まれた。そこで会見で感じたことを伝えると、その回答もまたまた魅力的。非常に楽しく記事を書かせてもらった。この仕事をしていて良かったと思う、至高のひとときである。

それだけでもうれしいのに、庄司さんのファンの方から「読者の聞きたいところを聞いてくれた」というインタビュアー冥利に尽きるお言葉まで……。精魂込めて書いた記事でも反響が乏しいまま、ネットの海に流れていくことも多々あるので、大げさではなく、ちょっと泣いてしまった。(Xでインタビュー記事のポストにぶら下げていただいたコメントや引用ポスト、大変ありがたく拝見しました!)

と、取材に行けば、庄司さんの美しい言葉を浴びることができ、さらには、あたたかいファンの方々からポジティブな感想をもらえたことに味を占め、『庄司浩平写真集 だから、ぼくは』の発売記念イベントへ。合同取材で二つ質問をさせてもらったのだが、相変わらずの洗練された話し方だった。すでに他媒体の記事や動画が出ているため、初見ではない人がほとんどだというのは百も承知で、その質疑応答をまとめた。事前にどんな質問が来るかを知らされていないなかで、この充実したコメントである。
○合同取材でのマイナビニュース質問箇所

――写真集の撮影で印象に残っていることはありますか?

ありがとうございます。
スタジオで撮った、いくつかの写真やシチュエーションについて触れたいなと思いまして。振り返ってみて、スタジオで撮ってる写真こそ、作り込みと現場のライブ感みたいなものがいい具合に共存してるなと。今回使われなかった写真も含めてですけど、撮りながら実験もしつつというところがあったので、実際に顔にインクを載せるですとか、ヘアメイクと服も崩していくというなかで、ただ崩していくわけではなくて、計算されたカオスを作ることが大切だと僕は思っていて。

そこをプロの方々にお任せするというか。(自分の体を見下ろし)僕はこういうふうに主観でしか見られないから、自分にどういうふうに色が載っているのかをあまり感じられないですし、(自分で見下ろして)こう見た服の崩しと、(正面から)撮ってもらった瞬間に見える崩れ方って違うと思うので、その辺は都度、確認しつつ、各部署のプロフェッショナルが正しく力を持ち寄って、成立した時間だったなと思って、すごく楽しかったです。

――庄司さんはモデルとして海外挑戦も経験されています。ショーモデルは洋服を見せる一方で、写真集はご自身を表現できると思うのですが、いかがでしょうか。

ありがとうございます。そうですね……おっしゃったとおり、比重をどちらが主役かに置くかだと思っていて、ファッション誌やファッションショーをやったときは、服にちゃんと目がいくように、躍動感、場合によっては、静と動のうちで静で表したほうが良いものもあって。それは瞬間、瞬間考えながらやってます。

ただ、『庄司浩平写真集』と銘打っている以上、僕を写していただく、僕を見ていただくというのが主たる目的なんですけど、とはいえ、生まれたままの姿でやっているわけではなく(笑)、その構成要素の大きな一部に、服だったり、スタイリングだったり、ヘアメイクだったりというものがあるので、そこを無視するわけではなくて、どういうふうに生かしながら、庄司浩平という一人の人(にん)が出てくるかという部分は、やっぱり比重の問題だと思います。

――相変わらずの美しい言葉で。
いいコメントをいただけました。

こういうところで汚い言葉を使ってしまうと、見出しになっちゃうので(笑)。気をつけております。ありがとうございます。
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