リコー、リコージャパン、育て上げネットは11月10日、急速に進展するデジタル社会の中で情報格差により就労に困難を抱える若者を支援する「若者向けデジタル支援プログラム」を協働で実施することを発表した。
○取り組みの背景

3社の取り組みは今回で5年目を迎える。
今年度は地域のステークホルダー(NPO、企業、行政)と連携し、東京、岐阜、広島など複数の地域で実施。育て上げネットや連携団体に所属する若者を対象に、リコーグループ社員がデジタルイノベーションによって変化するワークプレイスを紹介するほか、AIをはじめとするデジタル技術を活用したオンラインスキルトレーニングを提供する。

プログラムでは、リコーグループの職場で実際に使用する予定のポスター制作などの依頼に対し、参加者は生成AIを活用してデザインを制作し納品まで行う。実際の業務に近い形式で課題に取り組むことで、働くことへの具体的なイメージを育み、就労への意欲を高めることを目指すという。

昨年度のプログラムでは、参加者の96%がプログラムに参加することで「新しいことにチャレンジしてみる勇気がでた」、100%が「新しい技術について興味が沸いた」と回答するなど、高い満足度が得られたとのことだ。

○プログラムの概要

今回のプログラムでは、リコージャパンのLiveOffice「ViCreA(ヴィクレア)」でデジタルワークプレイスを体験するほか、リコーグループ社員の体験談を交えたトークセッション(オンライン)、AIに関する講義や生成AIとデザイン制作ツールの使い方講座(オンライン)、生成AIを活用したデザイン業務の仕事体験(オンライン)などに取り組む。
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