第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した映画『万引き家族』(2018)で世界的に注目を集め、その後も数々の映画やドラマに出演している城桧吏。現在放送中のNHKのプレミアムドラマ『終活シェアハウス』(BSP4K・BS 毎週日曜22:00~)では主人公の速水翔太役を演じている。
今年3月に高校を卒業し、さらなる活躍が期待される城にインタビューし、今の仕事に対する思いやこれまでの転機などを聞いた。

○高校卒業で強まった“大人”としての自覚

――高校を卒業され、もう子供ではないという気持ちの変化はありますか?

僕は子供っぽい性格で、心の中はまだ子供という感じですが、仕事に関しては1人の大人として、責任感を持ってやっていかないといけないなという自覚が強まったのかなと思います。

――落ち着いている印象なので、子供っぽい性格というのは意外でした。

よく大人に見えると言われますが、友達と話しているときは子供っぽいとか弟キャラだとよく言われます。最初はおとなしいですが、話すのが大好きで仲良くなるとたくさん話すので、そういう部分が子供っぽいのかなと思います。

――高校を卒業されて大人としての自覚が強まったとのことですが、もう子役ではないんだなと感じたタイミングはありますか?

22時まで働けないという時間の制限が、18歳になってなくなったときに、大人になったんだなと感じました。それまでは、時間を気にして早く帰らないといけないという意識がありましたが、その制限もなくなり、大人になったんだなと。

○『万引き家族』で学んだ初心「ずっと忘れず意識している」

――7歳のときにスカウトされて芸能界入りされましたが、俳優としてやっていくんだと覚悟が固まったのはいつ頃だったのでしょうか。

『万引き家族』のときにお芝居するのが楽しいと感じ、そこから何回かお仕事をさせていただく中で、普段の自分とは違う人物を演じて、新しい自分を見つけたりするのが楽しいなと思い、続けていきたいと思うようになりました。『万引き家族』で自分の性格とは異なる役柄を演じたので、画面を通してこんな自分の姿が見られるんだと、そこで楽しさを感じたというのが大きいです。

――『万引き家族』がご自身にとって本当に大きな転機に。

そうですね。


――世間的にも、今でも『万引き家族』の息子・祥太役の俳優さんという印象が強く、大事な代表作ですよね。

「ずっと『万引き家族』の~」だなとは思いますね(笑)。当時小学5年生でしたが、もう19歳なので。でも、それほど大きな作品に出られたことは、自分の人生の中でも大きいなと感じています。『万引き家族』で演じる楽しさを感じ、俳優としての土台になっていますし、是枝(裕和)監督とは今でも連絡を取り合ってお話したりしていて、すごく大事な作品になっています。

――当時学んだことで、今も大切にしていることがありましたら教えてください。

一つ一つの作品に丁寧に向き合っていくことがすごく大事だなと感じ、その初心をずっと忘れず、『終活シェアハウス』でも意識しています。あと、当時感じたお芝居が楽しいという思いも忘れず、これからも楽しんでいきたいと思っています。

――今後の抱負もお聞かせください。

暗い役や元気な役、強い役など、いろんな役に挑戦していきたいと思っています。ただ、先を見るより今を大事に生きている自分がいるので、とにかく目の前にある作品を大切に、楽しみながら生きていきたいと思います。

――最後にファンの方にメッセージをお願いします。


新しい役柄にも挑戦して、いろんな城桧吏を皆さんに見ていただきたいと思っているので、これからもよろしくお願い致します。

■城桧吏
2006年9月6日生まれ、東京都出身。第71回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した是枝裕和監督作品『万引き家族』(18)で一家の長男を演じ、世界中から注目を集める。その後も、ドラマ『西郷どん』(18)、『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』(24)、映画『約束のネバーランド』(20)、『都会のトム&ソーヤ』 (21 ※主演)、『GHOSTBOOK おばけずかん』(22 ※主人公)などに出演。現在放送中の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で徳川家斉役を演じているほか、Netflixシリーズ『イクサガミ』も配信中。中国映画『中国映画 最好的朋友』(邦題『ベストフレンド』)の公開も控えている。
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