タグ・ホイヤーの「モナコ」コレクションに、世界限定30本というハイエンドモデル「モナコ スプリットセコンド クロノグラフ エア1」が加わった。

SLM(選択的レーザー溶融)によるグレード5チタンケース、約85gの軽量構造、自動巻き機械式スプリットセコンドクロノグラフ「キャリバー TH81-00」を組み合わせた特別仕様だ。
2025年12月発売予定、参考価格は3,033万8,000円。

今回の「モナコ スプリットセコンド クロノグラフ エア1」は、タグ・ホイヤーのレーシングスピリットを象徴する「モナコ」コレクションの中でもハイエンドに位置する。精密加工したチタンケースと、スプリット秒針を独立制御するメカニズムを組み合わせ、計測性能と軽さを両立した。ケースサイドには“X/30”の刻印が入り、限定仕様としての存在感を示している。

○SLM製法によるグレード5チタンのケース

ケースの素材はSLM(Selective Laser Melting=選択的レーザー溶融)技術で成形したグレード5チタン。このSLMという技術が、今回の新作における最大の特徴ともいえる。

タグ・ホイヤーは「あたかも風洞実験でスピードと気流を考慮して設計されたかのように、軽やかで空力的な構造美を備えた外観」と述べている。全体重量はラバーストラップを含めて約85gに収まり、角形クロノグラフとしては異例ともいえる軽さだ。

プッシャーは10時側がDLCコーティングを施したチタン、9時側は18K 2Nゴールドを組み合わせた構成。ラグ形状はモナコのスクエアケースを基調にしつつ、軽量なケースに合わせた精密な面構成へと調整されている。

ストラップはラバーをベースにアルカンターラを併用したタイプ。軽量ケースとの一体感があり、柔軟な装着性が得られる。


ダイヤルは“Air”の名称に合わせて立体感と透明感を意識したレイヤード構造だ。オープンワークとハイコントラストの配色は、視覚的にも“軽さ”を演出している。

「モナコ」らしく、スプリットセコンド機構の複雑性や緻密性が伝わってくる配置であり、インデックスと針は高い視認性を意識したシャープな造形。分目盛りやサブダイヤルは正確な計測を妨げないように整理され、立体パーツとの干渉を抑え、計測情報を読み取りやすい。

搭載ムーブメントは、自動巻き機械式スプリットセコンドクロノグラフ「キャリバー TH81-00」だ。2本のクロノ秒針を個別に制御し、同時に、あるいは分割して時間計測が可能。サファイアクリスタル越しに鑑賞すると、多層構造のブリッジや精緻なパーツは視覚的にも強い印象がある。

○設計思想のパラダイムシフト

今回の「モナコ スプリットセコンド クロノグラフ エア1」は、タグ・ホイヤーの技術と素材開発のまさにイノベーティブな特別仕様。これまでは「時計のデザインはテクノロジーの限界に従わざるをえなかった」ものが、SLMによって「タグ・ホイヤーのデザイナーたちはこれまで実現不可能だったデザインを自由に構想できるようになった」という。コレクションの中で象徴的な存在として長く記憶に残るモデルとなるに違いない。

ケース:SLM製法によるグレード5チタン
ケースサイズ:径39mm×厚さ15.2mm
風防:ドーム型サファイアクリスタル
裏ぶた:サファイアクリスタルのシースルーバック
ストラップ:ラバー+アルカンターラ
防水性能:30m
ムーブメント:自動巻き機械式スプリットセコンドクロノグラフ「キャリバー TH81-00」
パワーリザーブ:最大約65時間
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