俳優の中島裕翔が主演するWOWOWのドラマ『連続ドラマW シリウスの反証』(1月10日スタート、毎週土曜22:00~)の撮影現場レポートが届いた。

このドラマは、社会派ミステリー作品を数多く手掛ける人気作家・ 大門剛明氏の同名小説が原作。
25年前に岐阜県郡上八幡で起きた一家惨殺事件の犯人とされた死刑囚を救うため、難攻不落の再審請求に挑む弁護士たちの戦いを描く。

この日、撮影が行われたのは、中島扮する藤嶋翔太が所属する冤罪救済活動団体「チーム・ゼロ」の活動拠点となっている、リーダー・東山佐奈(仁村紗和)の大学の研究室シーン。「チーム・ゼロ」の面々の元へ、25年前の事件で犯人とされ逮捕された宮原伸夫(五頭岳夫)の弁護を務めていた弁護士・大坪志郎(綾田俊樹)が訪ねてくる。藤嶋は、宮原に嫌悪していた父親の面影を重ね、いまだ依頼に消極的で葛藤を抱えていたが、そんな気持ちをよそに話はどんどん進んでいき戸惑いながらも事件にのめり込んでいくのだ。

「おはようございます!」と爽やかに挨拶して現場に入ってきた中島は、準備が整うまでの時間に少し室内を歩き、置かれている小物などを細かく観察。中でも飾られている「チーム・ゼロ」の集合写真の前では立ち止まり顔を近づけしっかりチェックし、後に撮影合間でのトークの話題にしていた。ドライが始まる前、松本優作監督が中島の元へ。座っている中島と目線を合わせ、ちょっとした手ぶりをつけてなにやら説明している様子。中島も話を聞きながら一つ一つに大きくうなずき返す。監督が離れた後は、すぐに顔を横に向けて小声でセリフを練習していた。

リハーサルが始まり、中島、仁村、金子大地、綾田が室内に再び集合するとトークが止まらない。この時の話題は先ほどの集合写真の写りについてと、撮影現場の場所について。
「あの場所はわかりやすかった」 「わかるー! あそこいいよね」と盛り上がっていた。さらに話題が髪型に移り「くせ毛が…」「パーマも…」など話が止まらない中、機材が倒れて大きな音が。そこでスタッフより先に「すいませんでしたー!」と声を出したのも中島。ほかにも、イスに座ったまま膝をリズムよく叩いてみたりと、常に現場を明るく盛り立てていた。

本番が終わると、すぐにモニター前に行きチェックをする中島。時にはベースにまで行き、モニターチェックをしながら監督と話をしていた。撮影中は監督が現場に走ってきて細かくオーダーを出したり、中島も積極的に話しかけに行き相談している姿が多く見られ、1シーン1シーンが丁寧に作りこまれていることが分かる。

この日は残暑でまだまだ暑く、本番が始まるとクーラーを止めるため室内の温度が上昇。長いカットが終わると、出演者は室外に出て動き出したクーラー前で涼んでいた。ここでも中島は、衣装に汗がつかないようにシャツをパタパタさせながら「うほー、涼しい!」と声をあげて周囲を笑顔にしていた。カメラ位置変更のため、一度現場を離れた面々。
再開が告げられると、中島はなぜか走って登場。
クーラーの前に立ち爽やかに「いや~、走ってくると暑いね」と一言。スタッフに「走ってくるからだよ(笑)」とツッコまれる微笑ましい一幕もあった。

その後にやってきた仁村もなぜか走ってきていたが、どうやら控室から現場までの最短コースで迷ったとのこと。ということで、ここからは撮影合間のトークの話題は“控室から現場までの最短コースはどこか?”になっていた。

再び、撮影が始まる。話は事件のことへ。それぞれのセリフ量も増え、ここでも監督からの細かな演出が入り、その都度各々が小声でセリフを反復練習する。そんな中、開けていた窓の外から鳥の鳴き声とピピピ…という謎の電子音が聞こえる。音がやむのを待っていると、「僕らも気を付けないとね。これ革の椅子だから動くとギギギって音がしちゃうからね」とおだやかに話す中島。どんな時でも周囲を見て、場を和ませ、本番で芝居に集中する。中島の主演としての姿勢がよく分かる現場だった。


【編集部MEMO】
中島裕翔は、今作について、「冤罪救済というどこか他人事のようで踏み込みづらいテーマにも思われますが、だからこそ目を向けるべきであり、救済活動や再審請求の難しさ、被害者の苦悩、バイアスによる偏った捜査など、リアルさを纏ったストーリーにとても考えさせられます。まさにWOWOWだからこそできる重厚で硬派な作品だと思います」と語っている。
編集部おすすめ