大喜利が趣味の妻から観客視点でアドバイス「すごく助かっている」
2024年に『R-1グランプリ』史上初となるアマチュアファイナリストとなり、大きな注目を集めたどくさいスイッチ企画。同年3月に会社を辞め、5月に関東へ移住、そして今年8月にアミューズに所属した。
現在、2023年1月に結婚した妻と二人暮らしをしており、バイトもして生計を立てているそうで、「早くお笑いの仕事だけで食えるようになりたい」と活躍を目指している。

――奥様は10歳年下の方で、大喜利が趣味だそうですね。

そうです。大喜利ライブで知り合いました。

――お二人ともお客さんとして大喜利ライブを見に行って出会ったということでしょうか。

大喜利をやる集まりがあって、2人とも出る側です。十何人が集まって、6人くらいが前に出て『IPPONグランプリ』みたいに回答するというのを何回か繰り返して楽しむというもので、2020年ぐらいから趣味でやっていたんですけど、そこで出会いました。

――関東移住は奥様も一緒に?

はい。妻も会社員でしたが、2人とも会社を辞めてW無職で出てきました。

――プロに転身して関東に行きたいと話したとき、どんな反応をされていましたか?

妻も関西出身ではなく、進学で大阪に行ったままなんとなく大阪にずっと住んでいたという感じで、2人とも大阪のノリが楽しいこともあるけど基本的に合わない気がすると話していて。なので、『R-1』後に、会社を辞めて関東に行ってお笑い芸人になろうと思うと話したら、関東に行けるならということで進路が決まりました。もちろん大阪でお世話になった方もたくさんいて、好きは好きなんですけど、仕事とかになると関西のノリが合わないことが多くて。


――W無職になるというのは、すごく勇気が必要だったのでは?

そうですね。妻にも仕事を辞めてもらったので、とにかく行くぞという感じで覚悟を決めて。今も自分で稼がないといけないという気持ちです。

――奥様からお笑いに関してアドバイスをもらうこともあるそうですが、奥様はご自身にとってどんな存在ですか?

コンサルみたいな存在です。台本に起こす前に「こういうネタを作ったけど、どう思う?」と聞いて、意見をもらうようにしていて。ピンで相方がいないので、相談相手として妻に聞くようにしています。

――的確なアドバイスをしてくれますか?

そうですね。お笑いをやってなくてお笑いに詳しいというのが一番ちょうどよくて、完全にお客さん視点で見てくれるので、すごく助かっています。『R-1』の決勝に行ったときは誰の意見も聞いてなくて、それは良くないと思い、そのあとから妻に聞くようになりました。

●正月のネタ番組に出られたら「売れたなと」『R-1』優勝も目標に
――昨年プロに転身し、今年8月にはアミューズ所属となりましたが、今後の抱負をお聞かせください。

ありがたいことにたくさんお仕事をいただけていますが、まだお笑いだけでは食えてないので、食えるようになりたいです。お笑いとそれに付随するもので、家賃と光熱費、携帯代、食費、そのあたりが賄えるようになるというのが目標です。


――今は会社員時代の貯えを切り崩している感じでしょうか。

会社員時代の貯えと、アミューズに入る前からやらせてもらっている経理のアルバイトで。バイトをせず早くお笑いだけで食えるようになりたいですね。

――12月からスタートするアミューズ主催のお笑いライブ「どくさいスイッチ企画 presents『スイッチ』」の開催発表時のコメントで「とっても売れたい38才、どくさいスイッチ企画です」と書かれていましたが、どのような状況になったら「売れた」と思えそうですか?

一個指標があって、お正月のネタ番組に出たら売れたなと。あそこにちゃんとネタの枠で出られたら、お笑い芸人として売れているということになると思います。ピンで出ている人はあまりいないので、そこに食い込めるようになりたいです。

――『R-1グランプリ』に関してはいかがでしょうか。

2026年も出るつもりですし、出るんだったら優勝を目指さないといけないなと。できるかどうかは別として、優勝するぞという気持ちでいかないと上にはいけないと思っているので。

――お笑い芸人としてのご自身の武器や強みをどのように捉えているのか、それもお聞かせください。

36歳まで会社員だったという人はあまりいないと思うので、経歴が変というのは一個あると思いますが、芸の部分はまだ全然です。プロとしては芸歴2年目なので、僕はこれが面白いですというのはまだ言えず、これからもっと勉強せなあかんと思っています。


■どくさいスイッチ企画
1987年9月生まれ、神奈川県川崎市出身。大阪大学経済学部卒業。大学では落語研究部に所属し、古典落語の改作「動物園」で第7回全日本学生落語選手権・策伝大賞を受賞。社会人となって以降もアマチュア落語家「銀杏亭魚折」として活動し、社会人落語日本一決定戦で優勝。2020年より「どくさいスイッチ企画」として本格的に一人コントを開始。2023年に「全日本アマチュア芸人No.1決定戦」で優勝、2024年『R-1グランプリ』ではアマチュアとして初のファイナリストに。ショートショート作家としても書籍化を果たしている。現在アミューズ所属唯一の芸人。12月18日に東京・渋谷ユーロライブでお笑いライブ「どくさいスイッチ企画 presents『スイッチ』」の第1回を開催する。
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