A.ランゲ&ゾーネは、自社の代表コレクション「ランゲ 1」をベースに、専用ゴールド素材「ハニーゴールド」を用いた新作「ランゲ 1・デイマティック ハニーゴールド」を、250本限定で発売すると発表した。

「ランゲ1・デイマティック」は、「ランゲ 1」の誕生25周年を祝うアニバーサリーコレクション「ランゲ 1・デイマティック “25th アニバーサリー”」を2019年8月に発表して以来の、新モデルになるという。


「ランゲ 1・デイマティック ハニーゴールド」は、伝統的な「ランゲ 1」のデザインを踏襲しながら、今回ブランド独自の「ハニーゴールド」をケースに採用。あたたかみのある光沢を帯びたゴールドケースに、シルバー925製のブラウン文字盤を組み合わせたことで、エレガントで洗練された仕上がりとなっている。

ケース径39.5mm、厚さ10.4mmというサイズ感は、シャツの袖口にも収まりやすい。ダイヤル構成はオフセンターダイヤルにアウトサイズデイト、レトログラード式曜日表示とスモールセコンドを一つの文字盤に落とし込んだ。クラシカルな雰囲気と実用性を両立させている。

ムーブメントには自社製自動巻きキャリバー「L021.1」を搭載。大型のセンターローターによって効率的な巻き上げを実現し、約50時間のパワーリザーブを確保。また、サファイアクリスタルのケースバックからは、ハンドエングレービング入りテンプ受けやグラスヒュッテストライプ、ビス留め式ゴールドシャトンなど、組み立てと装飾にこだわったムーブメントの緻密な構造と仕上げが鑑賞できる。
○A.ランゲ&ゾーネ広報が語る、本モデルの魅力とは

ここで本作「ランゲ 1・デイマティック ハニーゴールド」の魅力について、広報担当者に伺った。

ベースとなっている「ランゲ 1」は、ブランドのアイコンモデル。オフセンターに配置された各種表示とアウトサイズデイトが特徴の一本だ。その点は「ランゲ 1・デイマティック ハニーゴールド」も同じなのだが、本作はこのダイヤルデザインが左右逆になる“鏡像デザイン”を採用している。


「本モデルでは、時分表示用のメインダイヤルが、ダイヤルの右側にあります。時計を左腕にはめる方にとって、袖からすぐに時刻表示が見えるという利点があるほか、曜日表示を日付表示のすぐ下に配置することでより見やすくなっています。

自動巻きを求める方の生活によりフィットしたデザインかと思います」(広報担当)

さらに美しいムーブメントの仕上げも魅力の一つ。

「『L021.1』は、部品数426、67石、7石がビス留め式ゴールドシャトンとなっており、更に21Kゴールドとプラチナを使ったセンターローターということから、温かみのある色合いのゴールド、クールな色合いのプラチナ、コーンフラワーブルーのビスが織りなすカラフルな構成です。ほかのモデルに比べて目いっぱいに色鮮やかな要素が多く広がる、目を引く美しいムーブメントとなっている点も見逃せない」とのことだ。

またザクセン精密時計製造の伝統を守り続けるマニュファクチュールとして、ドイツならではの質実剛健さを表すこだわりが技術的な面でも垣間見える。「衝撃を受けた際には4本の細いスポークが重いローターを緩衝し、ムーブメントを過度の負荷から保護する仕様になっています」(広報担当)

ところでA.ランゲ&ゾーネにおけるハニーゴールド素材、というのは、同社にしか出せないハチミツのような絶妙な色味から、特別なモデルに採用される印象だ。75パーセントの純金に銅と亜鉛を配合することにより、特徴であるピンクとホワイトゴールドの中間のような温かみのある色合いが生まれるという。

「特許を取得したハニーゴールドは、特に注目に値するもので、ごく少数の特別モデルのみに使用されます。他のどのゴールド合金よりも硬く、『ハニーゴールド』の商標で登録されています。

この素材は、その美しい色合いだけでなく、優れた硬度も兼ね備えており、傷がつきにくいという実用的な利点も持ち合わせています。

基本的に限定モデルや特別なタイミングに使用されており、今回のモデルが発表された12月7日は、工房開設から180年の節目となるまさにその日でした。
1990年12月7日のブランド復興から35年、という節目でもあります。

このため、特別感や希少性にもつながり、ランゲというブランドの唯一無二の要素をこの時計に与えていると考えております。」(広報担当)
○【フォトギャラリー】
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