Microsoft AIは12月10日(現地時間)業界最大規模となるチャットボット利用実態を調査したレポート「It’s About Time: The Copilot Usage Report 2025」を公開した。3750万件におよぶ匿名化データの分析から、Copilot が「仕事を支えるAI」から「人の一日のリズムや思考に寄り添う存在」へと役割を広げている姿が浮かび上がっているという。

○健康関連がトップテーマ、モバイル利用で顕著

調査結果によると、曜日や時間帯を問わず、モバイル端末でのCopilot利用において最も多いのは健康関連の相談となり、日々の生活習慣の管理や健康アドバイスの検索など、ユーザーは一貫して健康支援を期待してCopilotを利用している。この傾向は通年で安定しており、モバイル利用における最重要テーマが健康であることを示しているという。

2月には、特にバレンタインデーに向けた相談が大幅に増加。プレゼントや関係構築に関するアドバイスやリマインダーを求めてCopilotにアクセスする動きが顕著になり、重要なイベントにおける支援が示されたとのこと。

また、8月にはプログラミングとゲームの相談が週替わりで交差するユニークな傾向があり、平日はコード関連の話題が優勢だが、週末にはゲームに関するやりとりが急増。平日は創作活動、週末は娯楽に時間を割くというクリエイティブ層の活動パターンが浮かび上がった。

一方、早朝の時間帯に宗教や哲学に関する質問が急増する傾向があるのに対し、旅行に関する相談は通勤時間帯に集中。情報検索がCopilot利用の主目的であり続けているが、特に人間関係や人生判断など、助言を求める利用が増えている結果、Copilotが単なる情報源ではなく、日常的な「信頼できる相談相手」として定着しつつあるという。
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