銀座のクラブに勤務する筆者が「銀座に出没するちょっと残念なおじさん」をご紹介します。

今回ご紹介するのは、「もうオレからは卒業できそうか?」と言っておでこをコツンとしてくるおじさん。

○吉沢亮か横浜流星だったとしても女子会でネタにされてる

飲み屋さんというのは、妻や両親、または同僚、同級生なんかには絶対に聞かれたくないような少しキザなことを酔ったついでに口走ってみたりしてしまう、そのためにある場所でもあるので、例えば

「もうオレからは卒業できそうか?」

と言っておでこをコツンとしてくるおじさんなんかがたまにいたりします。

この「もうオレからは卒業できそうか?」という問いは、そろそろ彼氏できた? できてないよね? などの意味、または願いを含むものであると考えられますが、そんなことはさておくとしても、おでこをこぶしなどで軽くコツンとかやられたこちらの気持ちとしては「うわあ……」が正直なところ。

吉沢亮か横浜流星級の美男子が同じことをしたとしてもおそらく女子会で一生ネタにされます。

ですが、そこは夢の国。

「いつの間に入学してたんだろう」というクエスチョンはグッと飲み込んで

「えー! 今年も留年しちゃいそうです」

と、ニコニコしてくれる女がちゃんといます。
○粘り強くラリーを続けるおじさん

「えー!今年も留年しちゃいそうです」に対して

「なんで?」
「そんなにモテないの?」
「出会いがないの?」
「またまたあ~(笑)」

と、やや粘り強くラリーを続け

「私、年上の男性が好きなんです」
「田中さんみたいに優しくて頼りになる男性ってなかなかいない」
「だって田中さんみたいな男性がタイプだから」
「まだまだ卒業できそうにないな」

といった返しを期待してしまうおじさんも少なくありません。

ちなみに20代の女の言う「年上の男性」とはせいぜい26歳から28歳までを指します。

本当はこんなことは言いたくないのですが皆さんは対象外です。南無。

○ときに、卒業するのはおじさんの方だったりもする

今回は「もうオレからは卒業できそうか?」と言っておでこをコツンとしてくるおじさんについて解説しました。

「私、年上の男性が好きなんです」に対して

「えー、なんで?」
「どんな?」
「おじさんなんかイヤでしょ(笑)」
「何歳上までイケるの?」

と、さらにラリーを続けるおじさんも珍しくありません。

ところが中には

「おじさんは普通に無理です」

と、何故か親切に(?)教えてくれてしまう女の子も。


ふと我に返り「卒業」を決意するのはおじさんの方であったりもします。

みずえちゃん みずえちゃん 1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務しながら、大阪北新地でキャバ嬢デビュー。現在は銀座のクラブに勤めるかたわら、フリーランスのライターとして活動している。 この著者の記事一覧はこちら
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