●5人で話し合って決めたファンミ開催「20周年のお祝いとして」
2020年末をもって活動休止(コロナ禍の影響で2021年に休止前ラストツアー開催)に入った男女5人組ダンス&ボーカルグループ・AAAが、今年9月14日にデビュー20周年を迎えたことを記念し、来年2~3月に宇野実彩子與真司郎末吉秀太の3人でファンミーティングを開催する。12月3日にそれぞれのSNSで開催を告知するとファンから歓喜の声が続出したが、メンバーはどのような思いで開催を決めたのか。
ビジュアル撮影当日に3人にインタビューし、ファンミ開催の経緯やグループへの思い、そして今後について話を聞いた。

――まず、ファンミーティング開催を決めた思いをお聞かせください。

與:20周年は大きな節目なので、お祝いとして何かしたいという話をしていて、参加できないメンバーもいますが、3人でとにかく楽しいことをファンの皆さんに届けられたらいいなと思って開催することにしました。

――西島隆弘(Nissy)さんと日高光啓(SKY-HI ※高ははしごだか)さんは今回参加できないそうですが、5人で話し合って開催を決めたのでしょうか。

與:5人みんなで話し合いました。2人は今回参加が難しいのですが、できるメンバーで届けたいと思います。

宇野:20周年で絶対何かやろうというのは前から話していたので、開催が決定して発表できてうれしい気持ちです。

末吉:待っている方々のために今できることを形にして届けたいという思いです。

――20周年で何かやろうという話はいつ頃から?

與:今年の1月頃からです。正月にこの3人でご飯を食べたときから「何かしたいよね」という話をしていて、それぞれの事情がある中で、20周年期間中にできることはないかを他のメンバーや会社、スタッフにも確認して・・・。時間をかけて話し合いをして進めてきました。

――どんなファンミーティングにしたいと考えていますか?

宇野:距離の近いイベントになったらいいなと。
ドームツアーから4年経っているので、お待たせしましたという気持ちがちゃんと伝わる温かいイベントにしたいですし、以前ファンミーティングを開催したときも、みんなで爆笑するような楽しい時間だったので、嫌なことを忘れられるような、そんなひと時にしたいです。
○再集結に喜び&安心感 久々の「AAAです!」挨拶に懐かしさも

――AAAとして約4年ぶりに再集結する喜びもお聞かせください。

與:ずっとやりたいと言っていたので、それがやっと叶うのは本当にうれしいですし、「AAAの與真司郎です」と言えるのも楽しみです。さっき3人で「AAAです!」って言ったのが超久しぶりで、テンションが上がりました(笑)

宇野:エモ! みたいな(笑)。懐かしかったです。

與:実彩子がいつものように全部読んでくれて、俺らがちょっとフォローするみたいなのが懐かしいなと。ソロのときは全部自分でやらないといけないですけど、グループだとみんなでワイワイ楽しく、任せるところは任せて、仲間がいる安心感も感じました。

宇野: AAAとして活動できることがうれしくて胸いっぱいです。今日の撮影でも、仲間がいる幸せ、心強さに浸っていました。しばらく会えてなくても変わらない絆というのは、続けてきた20年があるからで、本当にありがたいAAAの歴史だなと思います。

末吉:今回はたまたまですけど3人でやることになって、3人だけでやるというのは今後ないかもしれないので、逆にそれを楽しんで、今回しか見られない特別なものになればいいなと思います。

●ソロで活動して改めて感じたグループの大切さや感謝の思い
――個人で活動してきた期間はご自身にとってどういう経験になっていますか?

宇野:1人でステージを全うすることの大変さと達成感の両方を経験できて、すごく大事な時間だったなと思いますし、AAAの大規模なライブやイベント、制作環境など改めて振り返って感謝することも多かったです。
ソロでもたくさん経験を積んで色んな角度からたくさんの気づきがあったので、パワーアップしてないとダメでしょとは思います。

末吉:個々でやっていることや、どうなっていきたいかというのはそれぞれ違いますが、20周年という大きな節目を盛り上げていきたいという気持ちは常に持っていましたし、ファンミーティングではAAAってこういう感じだったよねと、ファンの皆さんに思い出してもらって、グループへの期待を高められたらと思います。

與:ソロは全部自分でやらないといけないので、こうやってメンバーと集まると、メンバーがいるありがたみをすごく感じ、ソロも経験してよかったなと思います。グループの大切さをより感じますし、またみんなでできる感謝も感じているので、ファンの皆さんにまたAAAらしさを届けられることにワクワクしています。

――與さんは2023年にゲイであるとカミングアウトされ、以前インタビューさせていただいた際に、ありのままの自分でいられる喜びを語ってくださいましたが、それも大きな変化ですよね。

與:そうですね。メンバーもスタッフもファンの皆さんも応援してくれて、普通に受け入れてくれて、こうやってまたAAAとして、本当の自分で活動できるというのは、心が温かくなりますし感激しています。

○メンバーは家族のような存在「すごく心強い」 互いに刺激も

――改めてグループに対する思いやメンバーに対する思いをお聞かせください。

與:本当に僕はカミングアウトしたときのみんなの応援に感謝していて、そこからもっともっと深くなれた気もします。みんなが変わらずに接して、優しく包み込んでくれるありがたみを感じていて、今すごく幸せですし、これから恩返ししていきたいと思っています。

宇野:AAAがやってきたことは唯一無二で、オリジナルのライブ、エンタメを追求してきたグループだなと思っていて、メンバーでいられていることがすごく誇らしいです。メンバーそれぞれの魅力や才能があってお互い切磋琢磨してきたからこそ唯一のエンタメを作ることができたと思っていて、客観的にすごく魅力的なグループだと思いますし、これからもAAAの音楽をできるだけ長く世の中に生み出せていけたら幸せだなと思います。


末吉:正直、20年続くと思ってなかったですが、若い頃にがむしゃらにやってきたからこそ、いろいろな経験をさせてもらえて、すごく感謝しています。大人になってきて、それぞれやっていることの違いや環境の変化もありますが、家族みたいな感じなので、結婚しましたとか、カミングアウトしましたとか、そういう報告を聞いてもそうなんだというぐらいで、本当に兄弟みたいです。

――お話を伺っていると、グループ活動休止期間もお互いが心の支えになっているんだなと感じます。

宇野:会わなくてもそこは変わらず、メンバーがいるというのはすごく心強いですし、メンバーの活躍を見て刺激をもらうこともあります。

●AAAは唯一無二「また新しい風を吹かせられたら」 新曲にも意欲
――エンタメ界においてAAAがどんな存在でありたいと考えていますか?

與:いろんなグループがある中で、AAAは唯一無二というか、比べられるグループがないと思っていて、男女がいるというのも変わっていますし、いろんなキャラがいるので、また新しい風を吹かせられたらいいなと思っています。年齢を重ねたからこそできることもあると思いますし、自分たちのアイデアをやることで他のグループと違うことができると思うので、AAAらしさを追求して、自分たちが思うエンタメを届けられたらと思います。

宇野:AAAの音楽はすごく力があると思っていて、「この曲が好きです」と言ってもらえる曲がたくさんあるんです。これからも既存の曲を大事にしながら、今の私たちだからこその新しい楽曲を作るというのもワクワクするので、それも私のやりたいことの一つとしてあります。

――20周年で再集結して終わりではなく、ずっとグループを続けていきたいという思いを皆さんお持ちなわけですよね。

與:もちろんです! 続けたいからこそ、何ができるのか今話し合っています。

末吉:続けたい気持ちはみんなあって、求められることと僕らがやりたいことをうまく折り合いつけてやっていけたらということで、まずはファンミーティングという形になりました。グループを守っていきたいという気持ちがあるからこそ、ファンの皆さんと紡げるものを探しながら、できることを届けていけたらと思います。


○「AAAファンのパワーでAAAは続いている」 ファンに感謝&恩返し誓う

――最後にAAAのファンの皆さんにメッセージをお願いします。

與:AAAの箱推しという方がすごく多いので、ファンミでAAAのこういう感じが好きだったなと思い出してもらえたらと思います。ファンの皆さんには本当に感謝しているので、これからもAAAってやっぱいいよねと思ってもらえるようなことをして恩返ししたいです。

宇野:ファンミーティングは、20周年の節目にAAAファンの皆さんに会いたいという一心で開催します。個人で活動していても、AAAの話をしたり、AAAの曲が流れると、皆さんの盛り上がりがすごくて、AAAをずっと心底愛してくれているんだなとひしひしと感じていて、大切な節目にAAAとして活動したいと思わせてくれました。また今回参加できないにっしーと日高くんの気持ちも近くに感じながら、懐かしさを楽しんだり、再会を喜んだり、みんなに幸せになってもらいたいと思っています。

末吉:シンプルに愛情には愛情で返すだけなので。20周年で何かしら届けられるというのは、すごくうれしいなと感じていて、来てくださる方々を全力で楽しませたいと思います。

――20周年のデビュー記念日に、グループのSNSやそれぞれのSNSでAAAの今後について発信され、ファンから歓喜の声が続出しましたね。

宇野:AAAに関する投稿は目に見えて皆さんが喜んでくださるので、改めて愛されているんだなと感じますし、しっかりAAAとして活動をしなきゃという思いにさせてもらいます。AAAファンのパワーでAAAは続いています。

■AAA
西島隆弘、宇野実彩子、日高光啓、與真司郎、末吉秀太による男女5人組のパフォーマンスグループ。
2005年に「BLOOD on FIRE」でデビューし、同年「日本レコード大賞」最優秀新人賞を受賞。デビュー10周年の2015年には7カ月連続シングルリリース、全国アリーナツアー、初のアジアツアーなど精力的に活動。2016年以降は毎年ドームツアーを実施し、2018年からは3年連続で4大ドームツアーを開催。2020年1月に同年12月末での活動休止を発表し、休止前のラストツアーとなる「AAA DOME TOUR 15th ANNIVERSARY -thanx AAA lot-」は、コロナの影響により翌2021年に延期・開催し、男女グループ初の6大ドームツアーを成功させた。
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