文藝春秋は、古泉智浩著『ゲットバック』(コミック単行本)を2025年12月16日(火)に発売。電子版も同日配信となった。
「漫画家になって全員を見返すんだ!」
底辺高校に通うさえない男子ふたりがコンビを組み、プロを目指す物語。ボンクラの長谷川が原作を考え、不登校の竹夫が作画を担当。クラスのヤンキーをモデルにしたゾンビ漫画を投稿したところ、新人賞に入選してしまう。「プロになれるかも」と喜んだのも束の間、モデルにしたことがヤンキーにばれ、ひと騒動に──。
あらすじを読めば誰しも、劇場アニメ化もされたあの超人気マンガを思い浮かべることでだろう。実際、著者である古泉氏は藤本タツキ氏の『ルックバック』に触発され、本作を構想したと「あとがき」で語っている。
むろん、『ジンバルロック』『ワイルド・ナイツ』などで知られるサブカル界の異才が描く作品であり、ただの“アンサーソング”ではない。漫画に賭けた青春の〈夢と現実〉、創作の〈喜びと苦悩〉が交錯する、まさに令和の『まんが道』。さらに著者が同人誌即売会の出張編集部に持ち込みに出かけ、ケンモホロロの扱いを受けた実体験を織り混ぜ、予想のはるか斜め上を行く驚愕のラストになっている。
業界でははやくも話題となっており、SNSで漫画家の宮川サトシ氏、河井克夫氏、深谷かほる氏、作家の深町秋生氏らが続々と絶賛。『ブラックジャックによろしく』の佐藤秀峰氏と『これ描いて死ね』のとよ田みのる氏が本の帯に推薦文を寄せている。
◎古泉智浩氏のコメント
仕事が欲しくてコミティア(同人誌即売会)の出張編集部にネームを持って行ったら散々な結果で失意に暮れたのですが、劇場アニメ版『ルックバック』を見たらとても感動して、漫画家漫画を描いてみたくなりました。
◎佐藤秀峰氏の推薦コメント
才能に執着せず凡人を生きる男。
才能を信じ凡人を受け入れられない男。
それぞれの終着駅。
身につまされろ。
◎とよ田みのる氏の推薦コメント
凄かった。
いや、本当こうなるだろうなって展開の上をゆく展開で読み終えた後どんな感情になっていいのか分からず数分驚いたり戸惑ったりした後にようやく飲み込めて凄すぎて笑うしかなくすげー!と言いつつ爆笑してしまいました。
作中の『生まれて初めて何かに頑張ってるんだ』て台詞に落涙しました。
僕も漫画を描き始めた時そうだったから。
古泉先生大好きです。
■『ゲットバック』
定価:1,100円(税込)
発売日:2025年12月16日
体裁:B6判/並製カバー装
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