メルカリとホビー特化型リユースショップを運営する駿河屋は12月17日、日本が強みを持つエンタメ・ホビー領域におけるグローバルコマースの推進と、安心・安全な取引環境の構築を目的とした資本業務提携契約を締結した。

アニメ・ゲーム・漫画・キャラクター・ファンシーグッズといった日本文化は世界的に高い評価を受け、関連するエンタメ・ホビー商品の流通市場も急速に拡大。
メルカリでの越境取引のうちエンタメ・ホビー領域がその60~70%を占めている。

両社は、グローバル市場の中で正規品が適切に届きにくい地域での価格の不透明性や、偽造品・海賊版の流通といった課題に対し、それぞれが持つテクノロジー基盤・越境ECの知見と、豊富な在庫・商品カタログデータ、専門的な鑑定力を組み合わせることで、安心・安全な取引環境を構築していくとしている。

この資本提携に際しての主な取り組み内容は以下の通り。
○「メルカリ駿河屋店」が登場、駿河屋本店と同一価格で販売

メルカリのマーケットプレイス上に駿河屋の全商品を連携させることで、エンタメ・ホビー領域において日本最大級の商品数を実現。

日本国内での駿河屋の公式ECサイトは駿河屋.jpとメルカリ駿河屋店のみとなり、両サービス上で駿河屋.jpの全商品を同一価格で購入可能となる。
○駿河屋の鑑定ノウハウを活用、偽造品の排除を国内外で推進

駿河屋が保有する約3,000万件の商品カタログデータおよびカタログ構築能力と、メルカリの取引データ・AI技術を連携。駿河屋の真贋鑑定ノウハウを活用し、偽造品の排除による適正流通に向けた取り組みを国内外で推進し、安心・安全な取引環境を構築する。
○グローバル市場での販路構築とOMO強化

メルカリグローバルアプリ上で駿河屋の公式ECサイトを展開し、世界中の顧客が日本最大級のマーケットプレイスでエンタメ・ホビー商材を購入できるようにする。

また、日本のエンタメ・ホビーカルチャーの発信拠点となる旗艦店を国内外で展開し、オンラインとオフラインを連携させたグローバル規模でのOMOマーケティングを推進する。

メルカリは本提携を起点に、まずはエンタメ・ホビー領域での取り組みを深化させ、将来的には他の商材カテゴリーにも広げることで、日本の多様な文化的価値を世界の顧客へ届けるための基盤づくりを進めるとしている。
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