伊藤忠商事と伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は12月18日、英WPP傘下のデジタルエージェンシーであるAKQAの日本国内事業を統合すると発表した。生成AI時代における顧客体験(CX)価値向上を目的に、CXコンサルティング体制を強化するという。


○2026年1月をメドに新体制が発足

今回の統合では、2026年1月をめどに、伊藤忠商事およびCTCが出資するAKQA UKA株式会社と、AKQAの日本法人であるAKQA合同会社の事業を統合し、新体制を発足させる。統合後は、CX領域において戦略立案から体験設計、実装、運用までを一貫して支援する体制を構築するとしている。

具体的には、生成AIを含むデジタル技術やデータを活用した顧客理解、クリエイティブ、サービスデザイン、システム実装を一体的に提供するという。

AKQAは、世界19カ国に30拠点を展開するデジタルエージェンシーで、CXを軸としたブランド戦略やデジタルサービスの提供を手がけている。日本法人であるAKQA合同会社は、日本国内においてブランド戦略やコミュニケーション領域を中心に事業を展開している。

伊藤忠商事/CTC/AKQAは2022年にAKQA UKA株式会社を設立し、これまでに100件を超えるプロジェクトを実行してきた。今後は新たな体制で生成AIを含む先端技術を活用したCXコンサルティング機能の強化を進めるとしている。
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