銀座のクラブに勤務する筆者が「銀座に出没するちょっと残念なおじさん」をご紹介します。

今回ご紹介するのは、「ジングルベルのリズムで育毛剤を頭皮に塗るおじさん」です。

○ドキドキのお泊りデートのはずが

これは、とあるおじさんとお付き合いしていたホステスA子のお話。

クリスマスイブは彼と同伴出勤し、お店でワインなどをたらふく飲み、その後は銀座近郊の高級ホテルに彼と一緒に宿泊したそうです。

チェックインし、お部屋でさらにワインを飲み、良いムードになって「お風呂入っておいでよ」「じゃあ、お先に失礼しますね」となり、まずはA子が入浴を済ませます。

続いておじさんがバスルームへ向かい、A子はバスローブ姿でワインを飲みながらロマンチックな気分に浸っていた……のかどうかはわかりませんが、ひとまずはテレビをボーっと眺めながらおじさんを待っていたそうです。

数分後、入浴を済ませたおじさんは鏡の前に立ち、ポーチの中から何かを取り出しました。育毛剤でした。

彼は

「最近、気になってるんだよね」

と、言って

トントントン♪トントントン♪

と、育毛剤を塗布し、頭皮を優しくマッサージしました。

その際の「トントントン♪トントントン♪」のリズムがまるであの定番ソング「ジングルベル」だったそうです。
○顔を曇らせたA子

その後は、やはりあーんなことやこーんなことがあったそうなのですが、「トントントン♪トントントン♪」のリズムが頭から離れず、終始「上の空だった」と彼女は話していました。

「私がお付き合いしている男性って実はすごくおじさんなんじゃないかって思っちゃって」と、彼女は顔を曇らせていたのですが、今更気が付いたの?と思わずつっこんでしまいました。

それから2人は色々あってお別れしました。

男性の皆さんは、育毛剤を使うとしてもクリスマスイブに「トントントン♪」とするのはよした方が無難かもしれません。


○ふとした瞬間に「恋の魔法」は解ける

今回は「ジングルベルのリズムで育毛剤を頭皮に塗るおじさん」について解説しました。

おじさんにとってはどうでもいいことでも、私たち女にとっては重大な減点ポイントであったりします。

例えば私は、大好きな男性とお泊りデートをした際、翌朝のお手洗いがあまりにも汚れていた(飛び跳ねたり、こびりついたりなど)ため、「この人と一緒に生きていくことはできない」と悟ってしまい、そのままお別れしたことがあります。

ふとした瞬間に「恋の魔法」は解けてしまうものです。

みずえちゃん みずえちゃん 1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務しながら、大阪北新地でキャバ嬢デビュー。現在は銀座のクラブに勤めるかたわら、フリーランスのライターとして活動している。 この著者の記事一覧はこちら
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