メルカリは12月19日、フリマアプリ「メルカリ」の購買データをもとに分析した「2025年のトレンド」を発表した。1年間で最も検索されたキーワードは「ラブブ」で、キャラクターや韓国アイドルなどの推し活関連商品が上位を占めた。


検索キーワードランキング1位となった「ラブブ」は、香港出身のアーティスト、Kasing Lung氏が2019年に生み出したキャラクターで、2024年にインフルエンサーの発信を機に人気が急上昇。2025年の新語・流行語大賞にもノミネートされ、「ポケモン」を抑えてトップとなった。

TOP10には「ポケモン」「鬼滅の刃」「ちいかわ」「ONE PIECE」など、キャラクターや漫画に関連したキーワードが5つランクインした。

固有名詞以外では「訳あり」が5位にランクイン。主に農家直送の野菜や果物が取引されており、物価高騰への対策として生活必需品を安価に購入する動きが広がっている。

また10位には「ボンボンドロップシール」がランクインし、「平成女児」ブームを背景とした人気を集めている。

取引数が急上昇したアイテムでは、1位「名探偵コナンカードゲーム」、2位「ホロライブ カードダス」と、トレーディングカードがTOP2を占めた。また3位「コサージュ」、8位「ヘッドドレス」など、ウェディング関連アイテムもランクイン。最低限のセレモニーで済ませる結婚のスタイル「ナシ婚」が定着する中で、必要なセレモニーを低予算で充実させる動きが見られた。

出品トレンドワードマップでは、上位10ワードのうち6つを韓国アイドル関連ワードが占め、「TOMORROW X TOGETHER」「BOYNEXTDOOR」「RIIZE」などが上位に並んだ。メルペイの調査によると、何らかの「推し」を持つ人は48.8%で、5人に1人以上が「推し活は生活必需品」と回答しており、推し活が人々の生活基盤の一部となっている様子がうかがえる。
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