日本人の都市に対する関心は、“モノの充足”から“体験価値の充実”へと移行しつつある。地域資源の活用や、サステナブルな街づくりへの期待が高まる近年において、不動産デベロッパーの役割は大きい。


都市部における大型複合開発や、全国のホテル&リゾート事業を手掛ける森トラストが、同社初となるCMの発表会を開催した。新たなブランドメッセージである「可能性デベロッパー」を広く打ち出すのが狙いだ。
新ブランドメッセージは「可能性デベロッパー」

初めに、広報マーケティング部・小泉光司氏が登壇。森トラストが「不動産事業・ホテル&リゾート事業・投資事業(国内・海外)」を3つの柱に掲げていることを解説した。

近年では都心の再開発のみならず、地方資産を活用した再生事業まで展開しているという。「長崎の旧修道院や奈良公園内の旧知事公舎などの『歴史的建造物』を活かしたホテル開発は、同社が誇る特徴の一つです。ほか、東京の虎ノ門・神谷町エリアに開発した複合施設『東京ワールドゲート』では、地域のクリーン化につながる活動を推進しています」(小泉氏)

加えて、海外にもグループホテルを増やし、日本の国際競争力を高める事業にも取り組んでいるそう。国内のさまざまなホテルの運営や誘致を実施し、不動産デベロッパーによるホテル開発の“礎”を築いたのが森トラストであると、社会へ与えたインパクトについて語った。

続けて小泉氏が言及したのは、森トラストが新しいキャッチフレーズとして掲げる「可能性デベロッパー」について。経済の発展を通じた明るい未来の創出を使命に、不動産のみならず“可能性をデベロップメント”していくという思いが込められている。
北川景子さんが語るCM撮影の裏側

そして話題は、12月18日よりWEBにて公開がスタートする新CMに。ロケ地であり、森トラストグループが運営を行う「万平ホテル」は、現存する日本のホテルでは3番目に古い歴史をもつことが明かされた。


同ホテルは2024年に大規模改修を実施。130年の歴史や文化、自然を継承したクラシックホテルとして進化を遂げたことも語られていく。小泉光司さんはCMについて「オフィスの可能性、経済の可能性、人の可能性。さまざまな可能性があるなかで、“ホテル”での体験を舞台にしました」と話し、ブランドメッセージである「可能性デベロッパー」についてさらなる強調をした。

さらに小泉光司さんは「トラと森トラ 貴婦人と万平ホテル」篇として放映する本CMの魅力を「猛虎のごとく活躍をされ、今後の可能性も無限大な北川景子さんを起用し、森トラストがもつ可能性を感じてもらいたい」と解説。「森トラストを愛する“貴婦人”北川景子さんと、パートナーである森虎雄の不思議な掛け合いを楽しんでほしい」とアピールした。
トークセッションでは北川さんと万平ホテルの思い出が

CM放映後は、北川景子さんが登壇しトークセッションがスタート。舞台となった「万平ホテル」にあるアップルパイとロイヤルミルクティーに憧れを持っており、撮影の合間にどちらも堪能できたと明るい様子を見せた。

また「万平ホテル」は両親が好きで、子どもの頃によく宿泊をした思い出があるそう。リニューアル以降に訪れたのは今回の撮影が初だったため「またみんなで行きたいねと家族にお話しました!」と笑顔でエピソードを披露した。

最後に、森トラストが今後掲げていくメッセージの「可能性デベロッパー」にちなみ「来年伸ばしたい自身の可能性は?」という質問が。事前に北川景子さんが記載したフリップには“体温”と書かれており「子どもが風邪をひくと百発百中でうつっているので、体温の側面から免疫力をアップし、健康を取り戻していきたい」と力強く語った。


川上 良樹 かわかみよしき エンタメ×ビジネスの観点で、ニッチなコンテンツを作り出すのが好きなフリーライター。休日はライブ・イベントレポートの現場にいる。特技は漫画アプリ巡回。 X:https://x.com/haouyoshiki この著者の記事一覧はこちら
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