auじぶん銀行は2025年12月22日、日本銀行の政策金利引き上げに伴う市場金利の変動を踏まえ、円普通預金金利を改定すると発表した。改定は2026年2月1日(日)から適用される。


今回の改定では、個人・法人ともに円普通預金の通常金利が年0.21%から年0.31%(いずれも税引前)へと0.10ポイント引き上げられる。
○プレミアム金利適用で年0.65%に

円普通預金では、所定の条件を満たすことで金利が上乗せされる「プレミアム金利優遇」および「まとめて金利優遇」の仕組みが用意されている。

プレミアム金利優遇の上乗せ幅は従来どおり年0.34%で変更はなく、今回の金利改定により、適用後の円普通預金金利は年0.65%(税引前)となる。

一方、au PAY アプリとの連携や、au PAYカード利用代金の引き落とし、対象証券会社との連携といった条件を満たすことで適用される「まとめて金利優遇」についても、上乗せ幅は据え置かれた。ただし、通常金利の引き上げに伴い、適用後の金利は最大年0.51%(税引前)となる。

なお、プレミアム金利優遇が適用されている場合は、まとめて金利優遇は適用対象外となる。

担当者は「利上げについては、金融資産が多いシニア層が恩恵を受けやすいと言われています。2025年12月のプレミアムステージ適用者の約4割が60代以上のお客さまであり、プレミアム金利優遇は、シニア層から多くの支持を集めています。」とコメントしている。

○普通預金の金利見直しが続く可能性も

三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクと三井住友信託銀行は19日、普通預金金利を0.2%から0.3%に引き上げると発表。他にもあおぞら銀行(インターネット支店「BANK」)が0.5%から0.75%へ(残高100万円以下に適用)、みんなの銀行が0.3%から0.5%(プレミアム会員向けは0.57%から0.8%)へと円普通預金金利の引き上げを決定している。

日本銀行が政策金利を0.75%程度へ引き上げたことを受け、他行でも普通預金や短期定期預金の金利引き上げが続く可能性がある。
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