Googleを傘下に持つAlphabetは12月22日、データセンター開発企業のIntersectを47.5億ドルで買収すると発表した。AIの拡大に伴う膨大なエネルギー需要に対応する狙いとなる。

○Alphabetは2026年もAI向け支出を拡大

買収は現金とIntesectの負債の引き受けで行われ、開発中のデータセンタープロジェクト、数GW(ギガワット)規模の電力供給能力、Intersectのチームが含まれる。ただし、テキサス州とカリフォルニア州の資産は今回の買収に含まれず、既存投資家が支援する別会社として運営される。

Intersectは、AI計算用データセンターに電力を供給する再生可能エネルギー発電所を建設している。買収後も独自ブランドで運営を継続し、CEOのSheldon Kimber氏が経営を担う。取引は2026年前半に完了する見通しだ。

Alphabetはすでに子会社のGoogleを通じて2024年末にIntersectの少数株式を保有している。当時、Intersectは2020年代末までに200億ドル規模のデータセンター容量投資を目指すとしていた。

Alphabetは10月、2025年における設備投資の見通しを引き上げ、2026年もAI向け支出を増やす計画を発表している。AlphabetおよびGoogleを率いるSunder Pichai(スンダー・ピチャイ)氏は「Intersectの買収により、データセンターの建設と発電能力の拡大を同時に進め、米国のイノベーションとリーダーシップを推進するエネルギーソリューションを実現できる」とコメントしている。
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