ABEMAオリジナルドラマ『スキャンダルイブ』(毎週水曜22:00~ 全6話)の第6話が、17日に配信された。

※以下、ネタバレあり

○数年間にわたり高額なレッスン料を払い続ける日々

大手芸能事務所・KODAMAプロダクションの看板俳優・麻生秀人(鈴木一真)の性加害疑惑。
その被害者が週刊誌記者・奏(川口春奈)の実の妹・莉子(茅島みずき)であったという衝撃の事実が判明した第4話。

第5話では、莉子が誰にも語れなかった“あの夜”の真実を初めて口にする。家族の反対を押し切って上京し、希望とともに小さな芸能事務所の門を叩いた莉子。しかし、マネージャーから「正式所属まであと一歩」「社内でも光るものがあると話題」と期待ばかりを与えられ、数年間にわたり高額なレッスン料を払い続ける日々が続いていた。

「今思えば、何十人、何百人に同じ言葉を投げてきたに違いない。でも信じるしかなかった」と振り返る莉子。経済的にも精神的にも限界を迎えた莉子は、「これが最後のチャンス」とKODAMAプロダクション主催の大型オーディションに参加。しかしこれもうまくいかず、最終審査まで残るもグランプリは別の参加者に。

そして「グランプリは最初から決まっていたらしい」「注目度のための話題づくり」といった“出来レース”の噂を耳にする。
○俳優・麻生秀人も参加するパーティーの招待状

失意のなか届いたのは、「俳優・麻生秀人も参加する。KODAMAプロダクションと繋がりを持てるかも」と紹介された華やかなパーティーの招待状。パーティーで「自分に何が足りなかったのか知りたい」と相談する莉子に、麻生は優しく寄り添うように振る舞う。


参加者が次々に会場を後にし、やがて二人きりとなった空間で、麻生は「もう少し飲んでいく? それとも帰る? 俺はどっちでもいいよ」と問いかける。迷いながらも「もう少し話したいです」と答えた莉子。そして酒に酔った様子の莉子に、麻生は強引にキスを迫る。

「じゃあ帰れば? その程度の覚悟だったんでしょ?」「……嘘だよ。ちゃんと相談乗るから。人も紹介できるし」と言いながら震える莉子を押し倒した麻生の行動は、夢を追う少女を利用する“性加害”そのものだった。
○3人の動きを知ったKODAMAプロダクション社長は…

翌朝、莉子に渡されたのはタクシー代と現金2万円だけ。麻生やKODAMAプロダクションからはその後一切連絡がなく、当時のマネージャーに相談しても「色仕掛けで失敗しただけ」と突き放され、なんと事務所を解雇されてしまう。

「自己責任だ」「抵抗できなかったなんて言い訳」「仕事につながるかもとあいつに近づいたのが悪い」と自分に言い聞かせてきたという莉子。

「あいつが裁かれてこの世界から消えない限り、私は自分の人生を取り戻せない。償わせたい。心から謝ってほしい」と悲痛な思いを訴えつつも、「今さらおかしいかな」「元はと言えば私が自分から……」と、いまだに自分を責め葛藤する莉子に対し、咲(柴咲コウ)は「麻生は地位を利用して莉子さんの夢を追う気持ちに漬け込んだ。
しかも密室の2人きりの状況で。これは歴とした性加害です。莉子さんが自分を責める必要なんてない」とはっきり明言。

これまで何度も握り潰されてきた訴えが、はじめて肯定された瞬間だった。そして奏(川口春奈)もまた、莉子の告白を正面から受け止め、「もう一度、記事を出すために動いてみる」「話してくれてありがとう」と優しく語りかけ新たな決意を固める。

そうして咲と奏、莉子の3人が告発に動き出した一方で、彼女たちの姿を物陰から見つめるKODAMAプロダクション本部長・明石隆之(横山裕)の姿が。3人の動きを知ったKODAMAプロダクション社長・児玉蓉子(鈴木保奈美)は「早めに手を打ったほうが良さそうね」と静かに言い放ち、“ある先手”を打つのだった。

莉子のもとへフリーライターの近藤(浜中文一)を向かわせ、「あなた週刊誌で告発しようとしてますよね?」と揺さぶりをかける。絶望の淵に立たされた莉子がとった行動とは。

(C)AbemaTV,Inc.

【編集部MEMO】
大手事務所から独立して4年、看板俳優・藤原玖生(浅香航大)を悲願の地上波ドラマ主演にこぎつけた事務所“Rafale”の代表・井岡咲(柴咲コウ)。そんな矢先、井岡の耳に飛び込んできたのは、藤原の「“不倫スキャンダル”が掲載される」という週刊誌からの告知であった。記事の執筆者は平田奏(川口春奈)。
数多の芸能人のスキャンダルを白日の下に晒してきたあの週刊文潮の記者である。記事発売まで、あと72時間。スキャンダルの掲載を巡り、事務所と週刊誌の熾烈な争いが火蓋を切る。そして、スキャンダルの裏側に隠された新事実は、彼らをより芸能界の深い闇へと引き摺り込んでいく――。
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