LG Displayは12月23日、RGBストライプ構造の有機ELパネルを開発し、年始から始まるCES2026で採用製品を発表すると明らかにした。

RGBストライプ配列とは、赤、緑、青の3つの原色サブピクセルを直線的に配置するパネルの画素配置のこと。
日本のJOLEDが世界に先駆けて印刷方式OLEDとして実用化していたが、同社の破綻によって採用製品が市場から消失。加えて最高リフレッシュレートが60Hzと低かったため、ゲーミング用との製品としては適していなかった。

今回LG DisplayもRGBストライプ配列のOLEDパネル実用化に目途をつけ、さらに世界で初めて高速リフレッシュレート動作に対応した点がポイント。4K(3,840×2,160ドット)/240Hz動作とフルHD(1,920×1,080ドット)/480Hzのデュアルモードをサポートし、用途に応じた設定で活用することができる。

ちなみに、従来のOLEDパネルでは白色画素を交えたRGWB配列が主流。輝度を稼ぐことができる一方RGB配列が三角形に並んでしまい、まっすぐ並んだRGB配列を想定するシステムではフォントの端がにじんで見える場合があった。

LG Displayは今回モニター向けに最適化した新しいパターンを開発し、光を放出するピクセル面積の割合である絞り比の拡大などさまざまな技術を導入。高リフレッシュレートに堪える輝度をRGB配列のみで実現したようだ。
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