マイナビニュース・エンタメチャンネルの新たな定番記事を目指すお試し企画「日曜トライアル」。今回は、2025年秋ドラマの主要キャストがクランクアップを迎えた際に寄せたコメントの中で、特に熱量の高いものを厳選した【クランクアップ熱(あつ)コメントGP】をお送りする。


3~5カ月にも及ぶ長期の撮影期間となる連続ドラマ。厳しいスケジュールが組まれることもあり、クランクアップの達成感は並大抵のものではないはずだ。これまで現場に立ち会った際、感情があふれて涙するキャストを何人も見てきた。

そんなテンションで発されるコメントは、どれも熱の入ったメッセージに。その中でも、特に聞く者の感情を揺さぶった「熱コメント」トップ3を選出した。
○「生涯、出続けたい」草なぎ剛(カンテレ・フジテレビ系『終幕のロンド-もう二度と、会えないあなたに-』)

「思い起こせば、僕の一番最初の連ドラは、『いいひと。』という約30年前の作品でした。『一生に一度の主役』というキャッチコピーで始まったカンテレさんとのお付き合いが、こんなに長く一緒にお仕事させてもらえるなんて…。今回は、過去のドラマのことも思い出しながらの撮影の日々でした。カンテレさんがドラマを作り続ける限り、僕も生涯、出続けたいなと思っています。1つの目標であり、これはカンテレさんと僕の闘いでもあります(笑)」

まだ主演俳優として駆け出しの頃からタッグを組んできたカンテレへの思いが伝わってくる。草なぎは三宅喜重監督との対談で、「長い付き合いだから“僕がきれいに映る角度”を分かっているんです」「本当に共鳴しあっている」と、カンテレスタッフとの信頼関係を感じた瞬間が何度もあったことを語っていたが、それが反映される熱いコメントだった。


○「来月くらいからまた続編を」大泉洋(テレビ朝日系『ちょっとだけエスパー』)

「Bit5の皆さんといるのは楽しくて、タコパをしているのも愛しくて、Young3が来ても楽しい、素晴らしいキャストの皆さんでした。そして、宝物のようなセリフをたくさんいただいた野木さんの脚本には感謝しかございません! 来月くらいからまた(続編を)撮り始めてもいいんじゃないかと、私は撮る気満々ですので、また皆さんで集おうではありませんか!」

クランクアップの挨拶といえば、「またこのメンバーでいつかご一緒しましょう」と呼びかけるのがお約束だが、「来月」という具体的な時期指定は、聞いたことがない。バラエティ出演時の姿からも分かるように、いつもサービス精神が旺盛な大泉だが、そこに一層熱いエネルギーが注がれたコメントが飛び出すのが、連ドラクランクアップならではと感じた。
○「役者を辞める時に…」佐野勇斗(日本テレビ系『ESCAPE それは誘拐のはずだった』)

「この日を目標に頑張ってきました。現場で“お芝居ってなんだろう”とずっと考えてきた中、今回すごく自由に芝居をさせてもらえて、“現場行くのが楽しみだな”という日々が続いて、とても幸せな時間でした。何より桜田さんと毎日お芝居するのが楽しくて、今後もお芝居を頑張っていこうと思えるきっかけになりましたし、たぶん自分が役者を辞める時に印象に残っている作品をあげるとしたら『ESCAPE』って言うだろうなというくらいすごく気持ちの入った作品になりました」

ゴールデン・プライム帯初の主演という要素も熱量を押し上げた佐野。役者としてのキャリアはまだ10年ほどにもかかわらず、「役者を辞める時に印象に残っている作品」と断言できてしまうほど、人生に刻まれる日々を送ったことが想像できる。M!LKとして『NHK紅白歌合戦』初出場も決めるなど、充実の1年を象徴するようなコメントだった。

『終幕のロンド』と『ちょっとだけエスパー』は、TVerでまだ最終話を配信中。『ESCAPE』もHuluで配信されているので、この年末年始休みは、彼らの熱い思いを受け止めながら作品を楽しんでみてはいかがだろうか。

最後に番外編として、今月23日に結婚を発表した波瑠高杉真宙が2023年に共演した『わたしのお嫁くん』(フジテレビ系)での、それぞれのクランクアップコメントをご紹介して、この記事の締めとする。

波瑠「監督をはじめ、みなさんありがとうございました。
そして何よりお嫁に来てくれた高杉さんにも心から感謝しています。迷惑もたくさんかけたかもしれませんが、皆さんと一緒に過ごせて本当に良かったと思っています。またいつかご一緒できるように頑張りますので、またあえる日まで!」
 
高杉真宙「皆さんと笑顔でクランクアップできることが本当にうれしく思います。そして何と言っても波瑠さんにたくさん助けていただきありがとうございました。皆さんにすごく感謝しています」
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