業績成長に市場トレンドを掛け合わせることができれば、1年で2倍になる銘柄も決して珍しくない。――この記事では、長期投資でFIRE(経済的自立)を達成した投資家・関原大輔氏が、自ら実践する「メガ・グロース投資」術をわかりやすく解説した1冊『1年後に資産が倍増 メガ・グロース投資』(関原大輔/あさ出版)から一部を抜粋して紹介します。


今回のテーマは『1年で資産倍増を狙う「メガ・グロース投資」とは』。

○1年で資産倍増を狙う「メガ・グロース投資」とは

「メガ・グロース投資」とは、何でしょうか。

まずは、この概要からお伝えしていきます。

本手法の主旨は、高成長の個別株を厳選して集中投資することで、リターンを最大化することを目指します。

最も重視するのは、「業績」と「トレンド」です。
○業績成長力の高い銘柄を厳選し、集中投資する

ひとつ目は、徹底的に「業績を重視する」ことです。

本書では銘柄選定においていくつかの基準をお伝えしますが、その根幹となるのが「業績成長」です。

ここで早速、結論を少しお伝えしておきます。

私が投資対象とする銘柄は、毎期10%以上の増収・増益を続ける成長株に厳選します。もっと言えば、できれば毎期20%以上の増収・増益を続ける銘柄が理想です。

特に米国のハイテク株は成長力が高いため、20%以上の増益はまったく珍しくありません。例えば世界一の時価総額を誇るエヌビディアの増益率は、25年1月期まで2期連続で+140%を超える大幅増益を続けています。


まずはファンダメンタルズで、3年で2倍になるような業績成長株を狙います。仮に+25%の増益を3期連続で維持できれば、利益は3年間で2倍に達します。

利益が2倍になれば、株価は2倍以上になるのがセオリーです。たったこれだけで、ファンダメンタルズに沿った形で、無理なくダブルバガー(2倍)の銘柄を狙うことができます。
○時代のトレンドを見極め、成長市場へ投資する

2つ目は、時代の「トレンド」に乗ることです。市場には、その時々で生じるトレンドがあります。

直近におけるわかりやすい事例は、まさに「AIトレンド」でしょう。本書ではほかにも、日銀の利上げから来る「金融株トレンド」や、世界情勢および地政学リスクから来る「防衛株トレンド」など、具体例について解説しています。

また2025年10月には、高市新政権の発足による「高市トレンド」も巨大な大波を引き起こしました。そのほか、シンプルに「円安トレンド」、「円高トレンド」といったように、トレンドは刻々と発生します。

ここで大事なのは、先述した「高成長株」に「市場トレンド」を掛け合わせることです。これにより、ただでさえ高成長であった銘柄への上昇期待が、加速度的に高まります。
業績成長に「トレンド」が加わることで、株価は業績成長以上に大きく上昇することになります。

このような銘柄へ投資することで、3年で2倍、トレンドしだいでは1年で2倍になるような高成長株を狙うことができます。
○筆者実績で見る「メガ・グロース投資」の実例

百聞は一見にしかず、早速実例を見ていきましょう。

まずは2024年の実例として、私が実際に保有して利益を享受した8銘柄を紹介します。

図1‒1に、8銘柄の年間上昇率を示します。

ここでは日本株4銘柄、米国株4銘柄として、日米バランスよく取り上げます。いずれにおいても、年間で2倍前後まで上昇した高成長株ばかりです。

ここではリターンの大きい銘柄をピックアップしたため、セクターとしては半導体を中心とするハイテク株が多いですが、なかには防衛株や銀行株も含まれています。
○「メガ・グロース株」具体例で解説

なかでも圧倒的な上昇を遂げたのが、フジクラです。同社の2024年上昇率は+503%、1年で6倍になったということです。これぞ、本書でお伝えする「メガ・グロース投資」の代表例といえるでしょう。

ではなぜフジクラの株価は、ここまで上昇したのでしょうか。
早速業績を見ていきましょう。図1‒2に、フジクラの業績推移と見通しを示します。

まず根幹となるのが、圧倒的な連続増益です。図には24年3月期から2期分の実績と、その後2期分の業績予想を示しています。ここでは4期とも、毎期+20%以上の連続増益が続いています。

特に25年3月期には、純利益が+78%の大幅増益となりました。この圧倒的な業績成長により、同社の純利益は3年間で3倍になる見通しが示されています。これだけの業績成長が示されれば、株価は必然的に高騰します。

そして、この業績にプラス・アルファで重要となるのが「トレンド」です。現在は世界中でAI需要を見込んだ設備投資が活発に行われており、未曽有の「AIトレンド」が進行中です。このAIトレンドに乗った筆頭株が、フジクラです。

昨今、AIの普及促進へ向けて「データセンター」への設備投資が世界中で行われています。
フジクラはこのデータセンターに欠かせない「光ファイバーケーブル」に強みを持ちます。データセンターの建設が爆発的に増えていることで、フジクラの光ファイバーの需要も高まっています。これが、フジクラの掴んだ「AIトレンド」です。

このように「業績成長」に「トレンド」が加わることで、株価は業績以上に大きな上昇を遂げます。

私が狙うのは、この「業績成長×トレンド」の銘柄です。これを実現する銘柄を狙う手法を、本書では「メガ・グロース投資」と命名しました。

○『1年後に資産が倍増 メガ・グロース投資』(関原大輔/あさ出版)

長期投資でFIRE(経済的自立)を達成した投資家・関原大輔氏が、自ら実践する「メガ・グロース投資」術をわかりやすく解説した1冊。市場トレンドと業績成長に注目して、狙い目な有望株をいち早く見つける戦略的なスタイルで、利益の最大化を図ることができるようになります。業績成長に市場トレンドを掛け合わせることができれば、1年で2倍になる銘柄も決して珍しくありません。著者は本書で述べるメガ・グロース投資法をひたすら追求することで、金融資産を5年間で「10倍」にすることに成功しています。本書では、「①業績成長力の高い銘柄を厳選して集中投資する」×「②時代のトレンドを見極め成長市場へ投資する」といった実践的かつ再現性のある方法を掲載。実際に著者が保有して2倍~10倍へと成長した銘柄を豊富な具体例とともに解説します。
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