「気づくと、頭の中で考え事をしている」「ちゃんとしなきゃ、と自分に言い聞かせてしまう」——そんな日が続いていませんか。その頑張りが、実は脳にとっては負担になっている可能性があります。


脳神経内科医の田頭秀悟先生は、「認知症は年齢や遺伝だけで決まるわけではない」と話します。

今回のテーマは「認知症を発症しやすい人に共通する、興味深い特徴」です。
意外な共通点は「ストレスを感じやすい性格」

認知症になりやすい性格には、はっきりとした共通点があります。それは、ストレスを感じやすく、溜め込みやすい性格です。たとえば完璧主義、内向的、真面目、責任感が強い、悩みを内側に溜め込みやすい。こうした傾向は、本人が気づかないうちにストレスが蓄積しやすいとされています。
ストレスが続くと、認知症リスクが高まる

慢性的なストレスが続くと、ストレスホルモンが分泌され続け、血糖値が高い状態が続きます。 高血糖が続くと糖尿病につながりやすくなります。そして糖尿病のある人は、ない人より認知症を発症しやすいことがわかっています。

久山町研究(九州大学)では、糖尿病の方は糖尿病でない方に比べて認知症に1.7倍なりやすく、アルツハイマー型認知症でも2倍のリスクがあることが明らかになっています。
同じ性格でも、守り方はある

ただし大切なのは、「この性格だと危ない」と決めつけないことです。内向的でも趣味や生きがいに打ち込める。
真面目でも人とつながり、役に立っている実感がある。ストレスを適度に保ち、うまくマネジメントできていれば、認知症になりにくい方向に働く可能性があります。

気づかないうちに頑張りすぎていないか。まずはそこに目を向けるところから、認知症予防をスタートしましょう。

○田頭 秀悟(たがしら しゅうご)

鳥取大学医学部 卒業 / たがしゅうオンラインクリニック院長 / 脳神経内科(認知症、パーキンソン病、ALSなどの神経難病)領域を専門とし、主として糖質制限食やストレスマネジメント指導を中心に内科疾患全般に対しての診療を行うオンライン総合診療医。 また東洋医学会専門医でもあり、問診によって東洋医学的な病態を推察し、患者の状態に合わせた漢方薬をオンライン診療で選択する治療法も得意としている。

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