ロボット掃除機「ルンバ」で知られるアイロボットジャパンは1月8日、2025年11月に同社代表執行役員社長に就任した山田毅氏と、前代表執行役員社長であり現シニアエグゼクティブアドバイザーの挽野元氏が登壇した代表交代新年パーティーを開催。前社長から現社長へバトンを受け渡す“社長交代の儀”や、社長交代の裏話、今後の「ルンバ」へ賭ける想いなどが語られた。


新社長に就任した山田毅氏は松下電器産業(現パナソニック)の出身。デジタルカメラ「LUMIX」の営業・マーケティング業務等を経て、2015年に米アイロボット・コーポレーションへ入社した。2017年には日本法人役員としてアジア太平洋地域のマーケティングを指揮し、2023年に副社長へ就任した。

山田氏が社長交代の意向を打診されたのは2025年の夏ごろだったという。「当初は冗談だと思った」(山田氏)というが、社内的には10月、外部へ正式に発表したのは11月とスムーズに話が進んだ。

一方で既報の通り、2025年12月14日(米国時間)、米iRobotは連邦破産法第11条の適用申請をデラウェア州連邦裁判所に申請した。iRobotの株式を取得し再建を担うのは、これまでアイロボット製品の製造を担ってきたサプライヤーである中国Shenzhen PICEA Robotics(以下、Picea)だ。

山田氏はこのタイミングでの社長就任について「こんなに面白いタイミングで会社を引き継げたのは本当にラッキーだと思っている。中国の製造の強さ、アメリカのイノベーションを享受しながら、(高品質の製品を)日本のお客様に提供できる。私たちもワクワクしかない」と意気込んだ。

なお適用申請の手続きは順調で、予定通り2026年2月頭の完了を見込んでいる。Picea傘下における会社の方向性や具体的な新製品などは明かされなかったが、2026年に新製品を投入する計画はあるという。
今後のルンバ新製品は技術力やスペック競争ではなく、ユーザーの「かゆいところに手が届く」製品開発が、市場における差別化要素になってくると山田氏は語った。
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