銀座のクラブに勤務する筆者が「銀座に出没するちょっと残念なおじさん」をご紹介します。

今回ご紹介するのは、「手相占いおじさん」です。

○手相を見てくれよ……

コロナの蔓延のせいで、なかなか銀座に出勤できなかった頃、西武池袋沿線にある1セット4,000円の激安キャバクラにこっそり勤務していたことがあります。これは、そんな当時のお話。

ワンセット4,000円とはいえ、そこへサービス料やテーブルチャージ、タックスなどが加わりますし、キャバ嬢の「1杯いいですか?」を断れる男性はなかなかいないと思うので、結局のところ会計は1時間で1万円前後にはなりますよね。

お財布に100万円入っている方にとっての1万円と、お財布に1万円しか入っていない方にとっての1万円では重みが全く違います。言うまでもなく、後者の男性の方がより“真剣”です。こんなことを言ってしまうとまたヒンシュクを買ってしまいそうですが、飲み代が安価なお店の客層というのは、後者のような男性に偏りがちです。すごくオブラートに包んで言えば、少し変わってる人が多い。

「手相を見るよ」

と、言ってちょっとしたボディタッチを楽しんでいたとあるおじさんは、私の手のひらを撫でたり擦ったりしながら

「何歳」
「え! 33歳!!?(当時)」
「子どもは急いだほうがいい」
「ボクがお手伝いしますよ」
「いつにしますか?」

と、心配してくれました。手相を見てくれよ……。

○自分の未来は予見できなかったおじさん

おじさんは「休みの日はいつ?」「そんな欲しそうな目で見ないでよ~」「焦らないで」「いっぱい気持ちよくしてあげるからね」とニコニコしながら数回延長を繰り返し、その後お帰りになりました。

帰宅する際に駅前のコンビニを通過したところ、イートインスペースでカップ麺をすすっている手相占いのおじさんの後ろ姿を目撃。

直後に

「家に泊めてもらおうかな?(笑)」
「もう電車がなくて」

と、おじさんからLINEがありました。


占い師(自称)なのに終電を逃す未来は予見できなかったようです。
○家に帰るまでが遠足

今回は「手相占いおじさん」について解説しました。

キャバクラに限らずですが、お酒を飲んでいるときだけ「手相を占える人」になるおじさんってどこにでもいますよね。キモーい。

エキサイトしてしまうのは仕方ないとしても、終電はちゃんとチェックしておくと良いでしょう。

みずえちゃん みずえちゃん 1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務しながら、大阪北新地でキャバ嬢デビュー。現在は銀座のクラブに勤めるかたわら、フリーランスのライターとして活動している。 この著者の記事一覧はこちら
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