読者のみなさんは「SWOT分析」と聞くと、古臭いフレームワークだと感じるかもしれません。考えてみれば、筆者も30年くらい使っています。
筆者は今でもその価値を感じており、SWOT分析、そして同じように古典フレームワークである3C分析を戦略立案で活用しています。
本稿では、SWOT分析を効果的に作成し、さらに一歩進んだクロスSWOT分析によって具体的な戦略を策定する方法を解説します。うまく活用すれば、SWOT分析は経営層や各部門のリーダー、現場など、組織全体が共通の視点を持つための共通言語になります。
SWOTの基本要素と例
SWOT分析は、自社の内部要因(強み:Strength・弱み:Weakness)と外部要因(機会:Opportunity・脅威:Threat)の4つの要素で構成されます。これは皆さんもよくご存じだと思います。
内部要因は自社がコントロールできる社内の要因であり、競合他社に対する優位性(強み)または改善が必要な点(弱み)を特定します。製品・技術、ビジネス、人材などの軸があると、強みと弱みは作りやすいと思います。
特定のためには、しっかりと競合分析をすることが極めて大事です。そして、競合と比較しながら、強みと弱みの観点から、程度の違いと種類の違いを洗い出します。程度の差は、機能、精度、スピードなどの差で、抜きつ抜かれつする可能性がある違いです。種類の差は、競合には全くないことであり、ここが真の差別化になります。
とある架空のSaaSベンダーを例に、強みと弱みを表現してみたいと思います。軸は、製品・技術とビジネスにしています。
外部要因は、自社ではコントロールできない市場環境や社会の変化によるプラス要因(機会)とマイナス要因(脅威)です。外部環境を分析する際は、PEST分析(政治:Politics・経済:Economy・社会:Society・技術:Technology)の視点を取り入れることで、網羅的かつ体系的に機会と脅威を特定できます。
同じように、架空のSaaSベンダーを例に機会と脅威を洗い出しています。ここでは、PESTを軸にしています。
多くの方はここで終わっていると思います。しかし、ここからが本番です。
分析から戦略へ!クロスSWOT戦略の策定
SWOT分析の真価は、4つの要素を掛け合わせるクロスSWOT分析にあります。
これにより、具体的な戦略のイニシアティブ(実行計画)を導き出すことができます。筆者はクロスSWOT分析を生成AIで作成します。組み合わせは、生成AIが得意な分野です。
1. SO戦略:強み × 機会(攻めの戦略)
自社の強みを生かして機会を最大化する戦略です。
•戦略例:AI特化SaaSへの進化
組み合わせ:深い機能性(S) × 生成AI(O)
具体策:特定のニッチな業務に特化した深い機能(S)に生成AIを組み込み、その分野における「AIの専門SaaS」としての地位を確立する。競合他社より早く、業務特化型のAI機能を実現する。
2. WO戦略:弱み × 機会(弱点克服戦略)
機会を生かして、または機会を生かすために、弱みを克服する戦略です。
•戦略例:認知度の低さを逆手に取る
組み合わせ:ブランド認知度が低い(W) × リモートワーク需要(O)
具体策:ブランド認知度の低さ(W)を克服するため、リモートワークの課題解決に特化した、高価値の無料トライアルや限定ウェビナーを集中的に実施し、リード獲得コストを下げる。
3. ST戦略:強み × 脅威(回避戦略)
強みを活用して、外部の脅威の影響を乗り切る戦略です。
•戦略例:規制対応を優位性に変える
組み合わせ:深い機能性(S) × プライバシー規制強化(T)
具体策:深い機能性(S)の一部として、いち早く新しいプライバシー規制に対応したレポート機能やデータマスク機能を提供し、「法規制対応に強いSaaS」として他社との優位性を築く。
4. WT戦略:弱み × 脅威(防御戦略)
弱みが脅威によって深刻化するのを防ぐための戦略です。
•戦略例:セキュリティホールを塞ぐ
組み合わせ:技術的負債(W) × サイバーセキュリティの高度化(T)
具体策:技術的負債(W)がセキュリティホールにつながるリスクを最小限に抑えるため、セキュリティ監査とペネトレーションテスト(侵入テスト)を最優先で実施し、脆弱性対策に集中的に投資する。
SWOTは戦略立案のコンパス
SaaSベンダーにとって、SWOT分析は単なる自己評価シートではありません。SWOT分析によって洗い出された戦略のイニシアティブは、バランススコアカード(BSC)における戦略マップのイニシアティブや、3C分析で導き出されるKSF(Key Success Factor:重要成功要因)の作成基盤となります。
自社の強みをどこに生かし、弱みを、いつ、どう克服するかを客観的な外部環境(PEST)と組み合わせて判断できるSWOT分析を、ぜひ現代の経営戦略におけるコンパスとしてご活用ください。
北川裕康 キタガワヒロヤス 現在は独立して、経営・営業&マーケティングのコンサルティングサービスを上場企業やベンチャー企業、および外資日本法人に提供している。2025年3月末までAI inside株式会社の執行役員CPO(Chief Product Officer)。38年以上にわたりB to BのITビジネスに関わり、マイクロソフト、シスコシステムズ、SAS Institute、Workday、Infor、IFS などのグローバル企業で、マーケティング、戦略&オペレーションなどで執行役員などを歴任。大学は計算機科学を専攻して、富士通とDECにおいてソフトウェア技術者の経験もあり、ITにも精通している。前データサイエンティスト協会理事。マーケティング、テクノロジー、ビジネス戦略、人材育成に興味をもち、学習して、仕事で実践。書くことが1つの趣味で、連載や寄稿多数あり。 この著者の記事一覧はこちら
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