マイナビニュース・エンタメチャンネルの新たな定番記事を目指すお試し企画「日曜トライアル」。今回は、元日に81歳で亡くなった司会者・久米宏さんを追悼し、これまでマイナビニュースの取材を受けた人たちが久米さんについて語ったコメントをピックアップする【久米宏さんを語った人たち】をお送りする。


アナウンサー吉川美代子×須田哲夫

吉川:久米宏さんは昭和から平成にかけて大活躍されてきました。TBSの先輩で、本当にプロでしたね。後輩の面倒見たり注意する時間があったら、仕事の準備や勉強に使いたいという感じでした。久米さんのようになりたければ、誰かに頼るのではなく、自分で努力しなければいけないなって思わせてくれました。
 
須田:やっぱりアナウンサーはアナウンサーに教えられないと思うんですよ。後輩にいい顔して、尊敬されたいですしね。だから、久米さんのとった態度は天才的にすごいと思う。
 
●平成テレビ対談「アナウンサー」須田哲夫×吉川美代子(前編) 震災・オウム…その時現場は

平成のテレビを様々なジャンルから振り返る「平成テレビ対談」で、吉川美代子と須田哲夫が「アナウンサー」をテーマに語り合った記事。特に印象に残ったアナウンサーを聞くと、吉川が真っ先に挙げた名前が久米さんだった。

『久米宏の土曜ワイドラジオTOKYO』(1978~85年)を担当していた吉川は、TBS在籍時代の久米さんを知る数少ない存在だけに、その証言は貴重なもの。これを受けた須田も、ベテランならではの視点で久米さんのすごさに共感していた。
NHK『100分de名著』秋満吉彦プロデューサー

『久米宏 ラジオなんですけど』(TBSラジオ)の最終回に伊集院(光)さんがゲスト出演した際に、久米さんが「ラジオのレギュラー番組を降りようと思ったきっかけのひとつが『100分de名著』を見たことだ」っておっしゃってくれたりしました。
久米さんは能楽師の安田登さんが講師を務めた『平家物語』の回を見てくださったそうなんですが、安田さんは朗読もご自身でやられたんです。久米さんはその朗読に驚いたそうで。実は安田さんは久米さんの番組にもゲストに来ていたんだけど、その本当のすごみを自分は引き出せなかったと。もちろんリップサービスが入っているとは思いますけどね。
 
●テレビ屋の声『100分de名著』秋満吉彦P、名著×講師×伊集院光が起こす「ビッグバン」 100分であえて残す“問い”

『100分de名著』への反響で驚いたことを聞いたことを受けての回答。インタビューアーとして日本最高峰の技術を持っていた久米さんの決断のきっかけの一つに、自分の担当番組を挙げてくれたことが、制作者としていかに大きな喜びであるかが伝わってきた。

○奥森皐月

久米さんの『ラジオなんですけど』の最終回です。私はまだ高校生で全然ラジオ歴は浅いですが、伊集院さんがゲストで、ラジオ界の時代の移り変わりを感じられたのが良い経験になりました。『ラジオなんですけど』は、駆け抜けるように終わったところが素敵だと感じましたね。
 
●奥森皐月、『ハライチのターン』の魅力熱弁「ラジオ初心者も聴きやすい」

ラジオ好きで知られる奥森皐月のインタビュー記事で、2020年度の印象的な番組を聞かれての回答。図らずも『100分de名著』の秋満Pと同じ放送回を挙げているが、当時まだ高校生の若い世代が、久米さんを日本のラジオ史を俯瞰(ふかん)した中で語っていることが、その存在の大きさを裏付けている。

以下は、久米さんがキャスターを務めていた『ニュースステーション』(テレビ朝日)について言及している部分をピックアップ。
久米さんについて直接語っているものではないが、心血を注いで臨んでいた代表的な番組が、日本のニュースに革命を起こしたことが改めて伝わってくる。
○橋谷能理子

久米宏さんの『ニュースステーション』(テレビ朝日系)がスタートした時に2年間担当したんですけど、それ以前は、アナウンサーがワンショットで原稿を読むという形で、いわゆる“ニュースショー”というのはなかったんです。そこからニュースを分かりやすくするためにエンタテイメントとして見せようという流れがどんどん来ているというのをすごく感じます。
 
●平成を駆け抜けた番組たち『サンデーモーニング』橋谷キャスターが見てきたアイデアマン・関口宏

○TBSドラマ『キャスター』伊與田英徳プロデューサー

筑紫哲也さんや久米宏さんたちが出演されていた頃のニュースは何が起きるかわからない面白さもあったのだけれど、今はコンプライアンスが厳しくなって、どの局も同じように見えてしまっているのではないかという批判的な視点で描いてみようと思っていました。ですが、取材を進めると今は守らなければいけないルールの中で、真実を伝えるために精一杯向き合っていることがわかりそれが描けたらいいなと思いました。
 
阿部寛、破天荒なキャスター役を熱演 『キャスター』P絶賛「阿部さんでなかったら…」 作品に込めた思いも語る

○テレビ朝日 横井勝エグゼクティブクリエイティブディレクター

僕は担当ではないんですが、『報道ステーション』は、『ニュースステーション』の時代から重厚で懐が深いセットを作る文化があるように思います。材質にもこだわっていて、過去には本物の石を多用したり、現在は木材や和紙をトンネル状に配置して時空をワープしているかのようです。やっぱり局の顔なので、総力を挙げて作っています。
 
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