ソニーは1月22日、完全ワイヤレスイヤホンにおける新製品として、イヤーカフ型の「LinkBuds Clip」を発表した。2月6日の発売を予定しており、メーカー想定売価は30,000円前後。


「LinkBuds」シリーズにおける初めてのイヤーカフ型製品。耳に引っ掛けて用いるために圧迫感を大幅に低減でき、構造上耳をふさがないために外音の取り込みにも複雑な機構が必要ない点が特徴。イヤホン本体だけで最大9時間前後、ケースで約28時間動作できるバッテリーを内蔵しており、一日中つけたまま様々なシーンで活用できるとしている。

リスニングモードには「スタンダード」に加えて、「ボイスブースト」「音漏れ軽減」の3種類を搭載。ポッドキャスト等を騒音下で聴取する際に中音域を持ち上げて聴こえやすくできるほか、エレベーターなど静かな場所では高音の再生を大幅に抑えて音漏れに配慮できる。本体左側のカフ部分をタップすることで手軽に切り替えられ、アプリを用いなくてもシーンに応じた設定を選択できる。

また、通話機能用に骨伝導センサーを搭載した点も特徴。AI技術を組み合わせた高い通話品質を実現したとしており、騒音環境下でもノイズを低減した音声入力が可能。本体はIPX4に準拠する防滴性能をそなえたほか、2台の機器に同時接続するマルチポイント機能も搭載する。対応コーデックはSBC / AACで、あわせて専用別売りアクセサリーとして5色のケースとフィッティングクッションを用意する。

○実機を聴いてきた。閉塞感がなくて楽、思ったよりしっかりしたサウンド

発表に先んじてLinkBuds Clipを体験できた。
イヤーカフ型の完全ワイヤレスイヤホンに触れたことはなかったが、小さいほうを耳に入れて挟む装着方法はかんたんで迷うところがない。フィッティングクッションも用意されていたが、単体でしっかり固定できた。ジムなど激しく動くシーンではあったほうが便利かもしれない。

使う前は耳の穴に入れないことからあまり迫力がないサウンドなのかと思っていたが、いざ聴いてみるとなかなかパワフルな音が出てきて驚いた。スタンダードモードではしっかり“ながら聴き”に活用できる音質が確保されていて、ボイスブーストでは人の話す声が厚めに聞こえて便利。音漏れ軽減機能は気になりがちなシャカシャカした帯域を強力にカットするもので、なかなか変わった聴こえ方だった。

ただ、個人的には3つあるリスニングモードをループするスタイルは若干使いにくい気がする。最もよく使うであろうスタンダードとボイスブーストの間に音漏れ軽減機能が挟まるとタップの回数が増えて煩雑だし、エレベーターのようにほんの短時間音漏れが気になるなら、再生自体を止めてやり過ごす運用のほうが現実的になりそう。
編集部おすすめ