今回のテーマは、「お金があるのに不幸な人の特徴」です。

日本では「純金融資産保有額」が1億円以上5億円未満を富裕層、5億円以上を超富裕層と定義しています。
純金融資産とは預貯金や株式、債券などの金融資産の合計から借り入れなどの負債を差し引いたもの。

純金融資産を5億円以上持っているような方は間違いなく幸せなはず。ところが、些細なことがきっかけで「落とし穴」にハマってしまうことも。

では、さっそく解説します。
幸せになれない人は常に「もっと」が止まらない人

筆者は、22歳で大阪・北新地のキャバクラで働き始めて、37歳になる現在は銀座のクラブに勤務しています。今回のテーマについて書くにあたり、「不幸なお金持ち」について考えてみました。

お金持ちは基本的に働きものです。社会や顧客のニーズに応える製品、サービスを提供し、この国の発展を支える素晴らしい方々です。当然、その対価としてたくさんのお金を得ています。お金がたくさんあれば、お金がない人が直面している不安や心配を感じなくて良いわけですし、お金がないことで行動や自由を制限されることもありません。食べたいものが食べられて、行きたい場所に行けるのですから、それを「幸福」とするなら、まさにまぎれもなく幸福です。

しかし、中には幸せになれないお金持ちがいます。


それは、常に「もっと」が止まらない人。家族や友人との良好な関係、健康など、すでに持っているものに満足できず、さらに「もっと欲しい」と飢えている人です。

ハングリー精神があるのは良いこととされますが、過度な欲求不満は不幸を呼びます。

次の項目では、「もっと」が止まらない人の具体例を解説します。
その1 虚栄心を満たすためにお金を使う人

自分を実際よりもよく見せたい、他人より優位に立ちたいという気持ちを「虚栄心」と言いますね。人は虚栄心があるために見栄を張ったり、自慢話をしたり、高級品を身に着けたりします。これは「もっと認められたい」「もっと注目されたい」という欲求から生じる行動で、それ自体は決して悪いものではありません。人は虚栄心があるから努力できるのですから。

ですが、過度な見栄っ張りやマウンティングなど、他者との比較でしか優越感を得られなくなってしまうと「不幸」の落とし穴にハマりやすい。

私自身の話で恐縮なのですが、私も一時期はその落とし穴に完全にハマってしまっていました。一般的な20代の女の子には到底買えないような値段の靴やバッグ、ドレス、貴金属を何かに取りつかれた様に片っ端から買って、預金口座は常にスッカラカンです。

そのブランドの理念に共感したからでも、デザインが気に入ったからでもなく「みんなが欲しがっているものが欲しかった」から、などというくだらない理由で、です。
まさに虚栄心の権化です。

それだけなら「あの頃の私ってどうかしてたな」で、済む話ですが、中には欲しいものを得るために、大切な“尊厳”まで売り買いしてしまうようなホステスも少なくありません。
その2 恋愛とお買い物を混同してしまう人

「トロフィーワイフ」という言葉があります。トロフィーワイフとは、地位や名誉、富を手にした男性が、自身のステータスシンボルとしてそばに置いている、若く、美しい女性のことです。

これが「ワイフ(妻)」ならまだ良いでしょう。ところが、中には若く、美しい妻では飽き足らず、「もっと若く、もっと美しい女性を」と求め、すでに円満な家庭があるにも関わらず、若くて美しい女性のお尻を追いかけまわしている男性がいます。

このような男性は、「愛情」よりも「所有欲」「コストパフォーマンス」を重視する傾向があり、彼らにとって恋愛は「自分を満足させるための買い物」でしかありません。恋人はトロフィー、つまり「自分自身の価値を高めるアイテム」だからです。

そして、彼らはそのような“アイテム”を得るために、財力を最大限に活用します。

とある男性は、当時大学生だったガールフレンドに都内一等地にある新築マンションの1室を買い与えました。若く、美しい彼女と一緒にいられるのだから「このくらい安いものだ」と、彼は周囲に話していました。

そんなある日のことです。
サプライズで彼女の部屋を訪問したところ、玄関には何故か自分のものではない男性の靴が……。

部屋では女子大生のガールフレンドと、見ず知らずのイケメンが仲睦まじい様子でいたそうです。

彼はお金では女性の愛情までは買えないのだ、と身をもって学ぶことになりました。
その3「ハンティング」自体が目的になってしまう人

「最近の女の子はガツガツしていないよね」と、こぼす男性がいました。バブル全盛期の女の子は「欲しいもの」のために、もっとガツガツしていた、と。

そんな彼に、「それは、あなたの全盛期が過ぎたからじゃない?」とは口が裂けても言えませんでした。

残酷なお話ですが、恋愛には適齢期があります。しかし、いくつになっても恋愛にしがみつき、「もっと若く、もっと美しい女性を」と求め、尊敬される夫や父親であることを放棄してしまう男性は少なくありません。

それだけならまだマシかもしれません。恋愛よりも「ハンティング」そのものが目的にすり替わってしまうともう手遅れです。

本当は家族と一緒にいられたはずの時間を費やし、健康を蔑ろにしてまで「ハンティング」にいそしむ。そしてどれほどの成果(若く、美しい女性)を手にしたとしても「もっと若く、美しい女性を」「もっと有名な女性を」「もっともっと誰もがうらやむような女性を」と求め、すでに手にしている幸せを台無しにする。


気が付いたころには自身の全盛期はとっくに過ぎており、「最近の女の子はガツガツしていない」とボヤくのが関の山。なんとも悲しい話です。
足るを知る者は富む

今回は、「お金があるのに不幸な人の特徴」について解説しました。

ハングリー精神があることは素晴らしいこと。しかし、そのために「すでに手にしている幸せ」を犠牲にしてしまっては本末転倒です。

幸せなお金持ちは、虚栄心に溺れることなく、「お金をどう使えば周囲の人々を幸せにできるか」と考えます。

銀座のクラブを利用することはあっても、それはあくまでも気晴らし。火遊びが人生のメインイベントになることは絶対にありません。家族や友人との良好な関係、健康など、すでに持っているものに満足しており、それらを維持することが最優先事項になっているからです。

成長には「もっと」という欲が欠かせませんが、「足るを知る者は富む」ということを忘れてはいけませんね。
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