レバテックは1月30日、同社がまとめた「ITフリーランス市場動向」を発表した。2025年12月のITフリーランス案件発生数は昨年比149%となり、過去最高を記録したという。
企業のDXやAXの加速を背景に、ITフリーランス人材の需要が拡大している。

○ITフリーランスの案件希望者数は昨年比128%、30~40代が中核を担う

まとめられた「ITフリーランス市場動向」によると、ITフリーランスの案件希望者数は昨年比128%と堅調に増加した。年代別では30代が38.2%、40代が29.1%を占め、30~40代が市場の中核を担っているという。

DX関連のフリーランス案件は昨年比182%と大幅に増加。企業のDX推進が構想段階から実行フェーズへ移行する中で、即戦力となるフリーランス人材への需要が高まっているとのことだ。

加えて、「プロジェクトマネージャー(PM)/プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)」や「ITコンサルタント」といった、DX推進の中核を担う領域の案件発生数も継続的に増加している。中でもPM案件は昨年比147%と大きく伸長しており、複雑化・高度化するDX推進において、関係者を束ねながら実行を主導できる人材や専門的な知見をもとに意思決定を支援できる人材へのニーズが一層高まっているという。

また、生成AI関連のフリーランス案件も急速に拡大しており、ChatGPTの一般公開以降、約3年で案件数は約6.2倍となった。近年は生成AIを活用した業務設計やシステム実装に加え、既存業務や社内システムとAIをどのように連携させるかといった、実運用や社内浸透を見据えた相談が増加しているという。AI領域では、単なる技術力だけでなく、ビジネス課題を理解し、実装から運用までを担える人材への期待が一層高まっていくという。

同社執行役社長の泉澤匡寛氏は、企業のIT投資拡大やデジタル化の加速を背景に、IT人材の採用難と獲得競争が一層激しさを増していると指摘。正社員採用に加え、副業やフリーランスといった多様な形でIT人材を活用する企業の動きが広がり、市場全体は引き続き拡大していると述べている。
さらに、DX/AXを経営戦略の中核に据える企業が増える中で、複雑化するプロジェクトを構想段階から実行まで推進できるPM/PMOやITコンサルタントなど、上流工程を担う即戦力人材への需要が顕著に高まっているとの見方を示した。加えて、AIの普及がこうした流れをさらに加速させ、専門技術を持ちながらもビジネス課題を理解し、現場に根付く形で実装・運用まで担える人材が、フリーランス市場においても中心的な役割を果たしていくといえるとコメントしている。
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