●一瞬で空気を変える役柄との共通点「僕が世に出た頃は…」
2007年に海パン一丁で「そんなの関係ねぇ!」と叫び、日本中を旋風に巻き込んだブレイクから19年。今や子供たちから、絶大な支持を集めるお笑い芸人・小島よしお。
世界中の子供たちを夢中にさせている『ギャビーのドールハウス』シリーズを映画化した本作。そのオファーは、小島にとっても予期せぬサプライズだったようだ。
「正直びっくりしましたね。当初は作品を知らなかったので、子供たちに大人気の世界観にどう関わっていけるのか、不安と期待が入り混じった気持ちでした」
小島が演じるのは「クッキー・ボビー」。出番こそ多くはないが、物語の後半、場の空気を一変させる重要な役割を担うキャラクターだ。その在り方は、奇しくも小島が芸能界という荒波に飛び込んだ当時の姿と重なる部分があったという。
「僕が世に出た頃は、番組のワンポイントで呼ばれて『そんなの関係ねぇ!』とやって終わる、そんな出方が多かったんです。クッキー・ボビーも、ポンと入ってきて一瞬でその場の空気をつかんでいく。
演技指導においても、単なるテンションの高さだけではない、繊細なバランスが求められた。
「シビアな場面でありながら、優しいニュアンスもにじませなければならない。作り込みすぎず、ディレクションを受けながらそのバランスを調整していきました」
○完璧な大人像と現実のギャップ「自分は思ったよりも弱い人間なんだ」
本作は、カラフルな世界観で子供たちを楽しませる一方で、かつて子供だった大人たちの心をも揺さぶるテーマを内包している。
「大人や親世代にとっては、かつて自分がおもちゃに向けていた愛情や、その純粋な向き合い方を思い出させてくれます。作中にある『大人は忙しいからキラキラを忘れちゃった』というセリフは、誰の心にも刺さるはずです」
作中のメッセージは、小島自身の「大人像」の変化ともリンクする。子供の頃に思い描いていた完璧な大人と、失敗を重ねる現実の自分。そのギャップを受け入れながら、失ってしまった「ある感覚」について語る。
「子供の頃、大人は失敗せず、常に正しいことしか言わないと思っていました。でも実際なってみると、めちゃくちゃ間違えるし失敗もする。それに、子供の頃のような無鉄砲さも失ってしまいました。『これできそうかな』と先を想像して行動を躊躇してしまう。無計画さを失ったことは、大人になって変わってしまった部分ですね」
ステージ上では底抜けに明るく振る舞う彼だが、そのポジティブさは、自身の繊細さを補うための「鎧」であり「水」でもあるという。
「僕はメンタルもプレッシャーにも弱いんです。ここ一番の本番でヘマをしてしまう。だからこそ、ポジティブな言葉や偉人の名言を自分に言い聞かせるんです。本当に強い人は、そんな言葉を探したりしませんから。大人になって、自分は思ったよりも弱い人間なんだと気づかされました」
●雑草としての生存戦略「誰もいない場所で根を張ることに」
自身の弱さを痛感したのは、他ならぬ芸能界という戦場に出てからだった。テレビに出始め、MCやバラエティのひな壇で活躍する未来を夢見ていた若き日の小島。しかし、そこで目の当たりにしたのは、圧倒的な才能を持つ「本物の強者」たちだった。
「芸人になってすぐのときは、『芸能界入って、これからMCとかバラエティとかガンガン出てやるぜ』みたいな感じだったのですが、いざ戦場に行ったら全然手が出ない。毎回先輩に助けてもらうことを繰り返していく中で、『あれ、ちょっと自分の思っていたのと違うな』みたいに感じるようになったんです。特に『クイズ!ヘキサゴン』などの番組で、とんでもない先輩たちに囲まれた時『この人たちと同じ土俵で戦っても勝てない』『真正面からぶつかっても手が出ない』と痛感しました。自分の思い描いていたビジョンと現実の適性は違っていたんです」
しかし小島はその感情をあまりネガティブに考えなかった。向き不向きをしっかり考え、苦手なところを削ぎ落としていくことで、進化していこうと発想を変えた。
「雑草は植物としては弱い存在です。だからこそ、日陰で生きる術を探したり、虫を利用して種を運ばせたりと、生存戦略を進化させている。僕もそれと同じで、苦手な部分を捨て、誰もいない場所で根を張ることにしました。子供たちに伝えたいのは『頑張れば何でもできる』ではなく、『自分が伸びる場所は必ずあるから、それを探してほしい』ということです」
○父になって学んだ柔軟さ「自分や他人を決めつけてはいけない」
現在、一児の父でもある小島。舞台上で子供たちを熱狂させるテクニックとは裏腹に、実生活での我が子との向き合い方は、慎重かつ柔軟だ。
「舞台では『面白いおじさん』として全開でぶつかりますが、プライベートではグイグイいきません。子供にもその場の空気に慣れる時間が必要ですし、圧が強すぎると引かれてしまいますから」
2歳になる子供の成長は、彼自身の凝り固まった価値観をも解きほぐしていく。昨日嫌いだったものを今日は食べる。その予測不能な変化こそが、人間関係や自分自身への決めつけを排除するきっかけとなった。
「子供は昨日食べなかったブロッコリーを、今日は食べたりします。そんな日々の揺らぎを見て、自分や他人を決めつけてはいけないと学びました。『この人は苦手だ』と思っても、明日は違うかもしれない。その柔軟さは、子育てを通じて大人である僕自身が得たものです」
弱さを認め、戦略を変え、そして父として柔軟さを手に入れた小島。彼が吹き込むクッキー・ボビーの声は、映画館を訪れる親子に、物語以上の深みを持って響くことだろう。最後に小島は「見るたびに新しい発見がある映画です。ぜひ家族みんなで、映画館で楽しんでほしいですね」とメッセージを送ってくれた。
■小島よしお
1980年11月16生まれ、沖縄県出身。2001年より早稲田大学在学中の5人によるコントグループ「WAGE」のメンバーとして活動し、2006年3月にWAGE活動休止。その後、ピン芸人として活動。2007年「ユーキャン新語・流行語大賞」で持ちギャグ「そんなの関係ねぇ! 」と「おっぱっぴー」の2つが大賞候補にノミネートされる。子供向けライブ、YouTubeチャンネル「小島よしおのおっぱっぴー小学校」「ピーヤの休日【ピーヤTV】」などを通して子供から人気を博している。

![【Amazon.co.jp限定】鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 豪華版Blu-ray(描き下ろしアクリルジオラマスタンド&描き下ろしマイクロファイバーミニハンカチ&メーカー特典:谷田部透湖描き下ろしビジュアルカード(A6サイズ)付) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51Y3-bul73L._SL500_.jpg)
![【Amazon.co.jp限定】ワンピース・オン・アイス ~エピソード・オブ・アラバスタ~ *Blu-ray(特典:主要キャストL判ブロマイド10枚セット *Amazon限定絵柄) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51Nen9ZSvML._SL500_.jpg)




![VVS (初回盤) (BD) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51lAumaB-aL._SL500_.jpg)


