高級時計オンラインマーケットプレイスのChrono24は、同社の取引データを基に「2025年高級時計市場レポート」を発表。2025年はエレガンスやクラシック寄りのデザインが支持される傾向が強まった。


取引データからは、レクタンギュラー型ケースの需要が前年比9.3%増加し、シャンパンカラーやグリーンといったジュエリーのような文字盤カラーも需要が伸びた。また、ムーンフェイズ機構を備えた時計が前年比15.3%の伸びを示すなど、従来のスポーツウォッチ中心の傾向からクラシック寄りのスタイルへと関心が移りつつある状況が読み取れる。

ブランド別では、ヴァシュロン・コンスタンタンのシェアが13.4%の伸長を記録。世界三大ブランドの他2つである、パテック フィリップ・オーデマ ピゲと差がつく結果となった。「オーヴァーシーズコレクション」だけでも17.3%の伸びを記録し、上質で洗練されながらも実用性を備える高級品への需要を捉えたと分析できる。

さらにIWC人気が復活している。安定した価格で手に入れられる、エンジニアリングを追求する老舗ブランドへ再度注目が集まっており、パイロット・ウォッチコレクション(10.0%増)、インヂュニアコレクション(90.9%増)を中心に市場シェア14.4%アップを記録した。

また、ドレスウォッチトレンドをけん引するカルティエでは、新作ではなくクラシックなサントスとタンクへの継続的な需要から、市場シェアが前年同期比で8.3%アップした。

調査結果について、Chrono24ブランドエンゲージメント部門責任者のバラシュ・フェレンツィ氏は、

「ヴァシュロン・コンスタンタンのシェア2桁増や、レクタンギュラー型の時計が前年比で9%も売り上げを伸ばしたのは、時計愛好家たちが自分の好きなスタイルを追求しているからであり、誰もが欲しがるものを求めているからではありません。2026年に向けて、この傾向はさらに強くなるでしょう。トレンドは着けやすいサイズとヴィンテージテイストに回帰しつつありますが、コレクターは大胆なカラーや別の素材を選び、自分らしさをプラスしています」

とコメントした。
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