30年以上にわたって、国内外を問わず、多くの女性の「美と健康」をサポートしてきた大人気の鍼灸師が教える、東洋医学にもとづく「冷え対策」の決定版!『オトナ女子の「なんとなく不調」を取りのぞく 冷えとり温活大全』(著: 正木民子/三笠書房)。この記事では、書籍から一部を抜粋して紹介します。


今回のテーマは『「外から温める」だけでは冷えが加速してしまう…』。

○「外から温める」だけでは冷えが加速してしまう…

「冷え対策」と聞くと、カイロを貼ったり厚着をしたり、ウールの靴下を履いたり……と、外から温める方法を思い浮かべる人が多いかもしれません。確かに、これも間違いではありません。でもそれだけでは、根本的な冷えは解決しません。

理由は大きく3つあります。

(1)熱を生みだす力が弱っている

カイロや湯たんぽで体を温めても、すぐに冷えてしまう。それは、そもそも自分で熱を生みだす力が弱いから。外からの熱に頼るだけでは、体は自分で温まることを忘れてしまいます。

(2)皮膚や表面しか温まらず、深部は冷えたまま

湯船に浸かると、直後はぽかぽかしますが、内臓や筋肉など体の深部まで温まっているとは限りません。体の内側から熱を生みださなければ、深部の冷えは解消されないのです。

(3)外から温めすぎると、体が「熱をつくるのをサボる」

つねにカイロや暖房に頼っていると、体は「自分で熱をつくる必要はない」と判断し、自ら熱をつくる力が低下します。

大切なのは、「自分で熱を生みだせる体=発熱体質」に変わることです。
外からいくら温めても、体の中で熱をつくる力がなければ、冷えは根本的には解消されません。

そこで、冷えの根本的解決法として提唱したいのが、熱を「つくる/流す/保つ」の温活3ステップです。

つまり、(1)熱を体内でつくり、(2)温まった熱を血液とともに全身にくまなく流し、(3)その熱を温かいまま保つ、ということです。
○「筋肉・内臓・脳」がしっかり働かないと体は熱を生みだせない!

まずは、ステップ(1)の「熱をつくる」について見てみましょう。

体の熱は、主に筋肉、内臓(食事)、そして脳の働きから生まれます。

運動不足で筋肉がしっかり働かないと、体の中で熱をつくる力が弱くなってしまいます。男性に比べて女性のほうが冷えやすいのは、もともと女性の筋肉量が少ないことも理由のひとつです。

さらに、胃や腸、肝臓といった内臓の働きが落ちると、食べ物からエネルギーや熱を生みだすことも難しくなります。そこに無理なダイエットや、冷たいもののとりすぎが加わることで、熱のもと自体が足りなくなってしまうというわけです。

また、少し意外かもしれませんが、考える・感じるといった脳の働きも大切な熱源です。
たとえば自分の意見をまとめたり、喜んだり悲しんだりすることも、体の中でエネルギーを動かし、熱を生みだしています。

つまり、何をするでもなく、ただ時間をやり過ごしたり、感情を押し殺したりしていると、心だけでなく体まで冷えてしまうのです。

○つくられた熱は「血流」に乗って、体のすみずみまで運ばれる

次のステップは、(2)「熱を流す」です。

せっかく熱をつくっても、血液が全身に運んでくれなければ体は温まりません。ところが、自律神経が乱れると血の流れが悪くなりがちです。運動不足も、同じように血液の巡りを悪くしてしまいます。

一度手足が冷えると、血管が縮んで血液の流れが悪くなり、さらなる冷えを起こします。こうして、冷えが冷えを呼ぶ悪循環に陥るのです。
○体本来の「体温調節機能」もフル稼働でつくった熱を体内にキープ!

冷えない体のための総仕上げは、ステップ(3)の「熱を保つ」です。

せっかく熱をつくっても、体にとどめておけなければまたすぐに冷えてしまいます。
筋肉は熱をつくるだけでなく、体温を保持する働きもあるので、とにかく筋肉を減らさないことが重要です。

さらには、冷暖房に頼りすぎる生活も、冷え対策には大敵。一年中、快適な温度でコントロールされた部屋にいると、体が本来もっている「体温調節機能」を発揮する機会が奪われ、体が怠けてしまいます。

これは、肌のバリア機能にも影響を及ぼします。
冷暖房による乾燥が肌本来の守る力を弱めるため、体内でせっかくつくられた熱が逃げやすくなってしまうのです。

体が冷えると、ついカイロや靴下、マフラーなどで外から温めたくなります。でも、それだけでは十分ではありません。

熱を「(1)つくる」「(2)流す」「(3)保つ」の3つがそろって初めて、内側から発熱し、熱を循環する本当の冷え対策が完成するのです。

○『オトナ女子の「なんとなく不調」を取りのぞく 冷えとり温活大全』(著: 正木民子/三笠書房)

「しっかり寝たのに疲れが取れない」「夏でも手足が冷えている」「肩こり・腰痛がひどい」「いつも体がだる重い」「代謝が落ちて太りやすくなった」…その「なんとなく不調」、全部、冷えが原因かも!? 30年以上にわたって、国内外を問わず、多くの女性の「美と健康」をサポートしてきた大人気の鍼灸師が教える、
東洋医学にもとづく「冷え対策」の決定版!
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