アストンマーティンやレンジローバーなどの高級輸入車を取り扱うディーラーが、兵庫県・六甲山に寄宿舎付きのインターナショナルスクールを設立する。なぜなのか。
答えてくれたのは、世界的な名門校「North London Collegiate School」を日本に誘致し、神戸市に「North London Collegiate School Kobe」(NLCS Kobe)を設立することを決めた八光エルアール代表取締役社長の池田浩八さんだ。
国際的なビジネスシーンで感じた「世界との壁」
――まずは「本業」についてお聞きできますか?
池田さん:アストンマーティンやレンジローバーなど、世の中的には「高級車」と言われる輸入車のディーラーを、大阪、神戸、京都など関西と名古屋を中心に展開しています。グループでいうと約65年の歴史があり、私で3代目です。
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――そんな池田さんが、なぜ学校を?
池田さん:私自身は日本で教育を受けたのですが、社会人になって、外資系のコンサルティングファームで働いたり、ファミリービジネスを引き継いで輸入車の販売に携わったりするようになり、徐々に世界との接点を持つようになって感じたのは、「世界との壁」です。日本では「受験ど真ん中」の教育を受けてきたと思うのですが、そこと世界がつながっていない。国際的な舞台で活躍する人たちとは「コミュニティが違う」ということを感じたんです。
――世界で活躍する人たちは、どんなコミュニティに属しているんですか?
池田さん:いろいろな国で事業を経営していたり、ドクターをされたりしている人達は、割と早い段階から、その国とは別の国の学校に行って学んでいます。
例えば、インドでランドローバーのディーラーを経営している友人がいるのですが、彼はイギリスのボーディングスクール(寄宿学校)に通って、アメリカの大学を出てからインドのディーラービジネスに入りました。彼と世界のディーラー会議で顔を合わせると、イギリス時代の同級生など、たくさんの顔見知りや友人がいるんです。
彼には2人の息子がいるんですが、2人ともスコットランドのボーディングスクールを出て、上の子はアメリカ、下の子はロンドンの大学に進学して、ファミリービジネスに関わるようになっています。
私の代でそういう景色が見えたので、次の世代には、グローバルに活躍する日本人がもっと出てきてほしい。それが、日本でプレミアムなインターナショナルスクールを始めようと思ったきっかけです。
――NLCS卒業生としてのコミュニティや、その次の進学先で形成したコミュニティが、世界で活躍する上で役に立つというわけですね。
――グローバルなビジネスの世界では、日本人は後れを取っている?
池田さん:グローバルにビジネスを展開する人達と出会って、世界の縮図みたいなものを目にしたときに、私の場合はなぜか、それをひっくり返したいといいますか、なんとかしたいと思ったんです。日本人の可能性、これからの世界で日本人が果たす役割は、もっと大きいと信じているので、それをカタチにしたいと思って学校を始めました。
――65年もディーラービジネスを続けていれば、お得意様も多いでしょうし、その事業を受け継いで、そのまま続けているだけでも問題なさそうに思うのですが、なぜ新しい事業を始めるのでしょうか? あるいは、学校は商売とは全く別の視点で始めるんですか?
池田さん:もちろん、事業としてやっていますから、事業性は大事ですし、会社の将来のことも考えて始めたことです。
クルマの事業は「超成熟マーケット」です。いろいろなブランドがありますが、「このエリアの、このブランドは、この会社が販売する」というようなテリトリーができあがっていて、M&Aを仕掛けたりすれば別ですが、規模をこれ以上伸ばしていくのは、なかなか難しいんです。どこか新しい成長マーケットに進出したいとは以前から思っていました。それと、私は新しいことを始めるのが好きなんです。それで、教育のマーケットに進出したという側面もあります。
日本について語れる国際的なビジネスパーソンに期待
――コンサルファームで働いたり輸入車のビジネスに携わったりする中で、日本人が、国際的な場で、苦戦しているといいますか、本来の力を発揮できていないような場面を見たり、実感したりしたことがありますか?
池田さん:まずは、言語の問題がありますよね。向こうとしては、大した話をしていない場合も多いんですが、こちらは会話に付いていけない。それと、彼らは意見を持っていますね。ビジネスに関する意見だけではなくて、自分の国の歴史についてであったり、思想であったりについて、意見を交わしています。
そういう話題で「日本はどうなの?」と聞かれた時に、答えられないという場面をたくさん見ました。
彼らは日本をリスペクトしていて、日本の伝統や文化にすごく興味があったりもするんですけど、こちらは伝統・文化から離れてしまって、欧米スタイルの生活を送っています。例えば仲間うちで集まるときに、お茶(茶道の)を飲んで話をするわけではないですし、経営に行き詰ったりしたときに座禅を組みに行くわけでもない。日本には長い時間をかけて積み上げてきたいいもの、本質的なものがたくさんあるんですが、私たちは、もう、それに触れていません。「日本人のアイデンティティは、どこに行ったんだろう」という思いがあります。
何を、どうやって教える?
――NLCS Kobeでは、日本人のアイデンティティに関する教育も行う予定ですか?
池田さん:日本の伝統・文化を教育に取り入れます。例えば、「茶道」はカリキュラムに組み込みますし、ほかには「盆栽」も取り上げるつもりです。
盆栽も茶道に通じるところがあって、客を迎えるときに「おもてなし」として飾るものでもあります。
――生徒さんが盆栽を育てて、代々受け継いでいくのも面白そうですね。卒業生にとってはタイムカプセル的な存在にもなりそうです
池田さん:海外の方と話すうえでも、盆栽のことをただ知っているのではなく、実際に触れた経験があることが大事だと思うんです。身体性といいますか、経験はリアルですから。
――NLCS Kobeでは、具体的にどんな教え方をするんですか? いわゆる国語・算数・理科・社会のようなことを教えるのか、それとも、全く別の形ですか?
池田さん:まず、前提として、国語=日本語はしっかりと教えます。
その上で、日本の学校だと、おっしゃる通り、いわゆる時間割のような、科目が「縦」に並ぶイメージだと思うんですが、NLCS Kobeの考え方は「円」のようになっています。円の外側には「どこで生まれたのか」「自分は何者なのか」「何を表現したいのか」「社会に何を還元したいのか」といったような大きな問い掛けがあって、それらの問いを深掘りしていく過程で算数が出てきたり、理科が出てきたりする、といったイメージです。
例えば、グレード1のクラスでは「未来の移動手段について」という授業を行っていますが、その中で、絵を描いたり図工としてモノを作ったりするなら、円を描くための円周率について学んでいく。乗り物が何で動くかを考えるときは科学・化学を学んだりします。何かのテーマを掘っていく中で、いろいろなことを学んでいくんです。
特に低学年ではそのような学び方をして、上級に上がっていくと、科目として学ぶ割合が増えていくイメージです。
――基礎として、モノを考える力、自分で問いを設定する力をつけておけば、高学年になって、授業が科目に分かれていっても対応できる、ということですか?
池田さん:「問いの力」というものをNLCSは重視しています。
NLCS Kobeでは「シンクタンク」というプロジェクトも進めていきます。例えば京都・妙心寺退蔵院 副住職の松山大耕さんをはじめ、建築家であったり、ドクターであったりといった日本のオピニオンリーダーの方々に参加してもらい、教育に関わっていただこうと考えています。この枠組みでやろうとしていることも、簡単にいえば、「みんなで問いを考えよう」ということなんです。
松山さんと先日、「将来、世界でリーダーになるような子供たちに今、何を教えるべきか」という話をしたのですが、「掃除ですかね」とおっしゃっていました。ワールドカップなどでも、観戦後に日本人のサポーターがゴミを片付ける姿が話題となりましたが、ああいうことって日本人からすると当たり前ですし、その場への感謝だとか、セルフディシプリン(自己規律)のようなものを、掃除の中に見出しているという面があると思います。
――シンクタンクは、関わる人たちが自らのスキルやノウハウを教育に還元するプラットフォームのような場所になりそうですね。
卒業したらどんな未来が待っている?
――教育の仕方が違ったり、9月入学だったりして、NLCS Kobeはいわゆる「普通の学校」とは違いますよね? 親御さんたちにしてみれば、「普通の教育」を受けていれば将来は安泰、という時代は終わりつつあるという感覚を抱いているとしても、いい大学を出て、有名な企業に入ってくれれば安心は安心なわけで、「うちの子に、よその子と違った教育を受けさせる」ことについては、心配もあると思います。NLCS Kobeに通うと、子供たちはどんな将来像が描けますか?
池田さん:NLCSはIBスコアで世界トップレベルの学校です。卒業生の40%は、オックスフォード、ケンブリッジ、ハーバードなど世界のトップ20の大学に入学しています。
「from here go anywhere」というのが、NLCSの「パンチライン」ともいえる言葉です。
――それを聞くと親御さんも安心かもしれないですね。
池田さん:NLCS Kobeにお子様を入学させる親御さんの中には、私と同じような経験、世界で通じなかった経験をされた方が、多くいらっしゃいます。
――先ほどおっしゃった「問いを立てる力」が身に付けば、世界トップの大学に入らなかったとしても、自分なりの、自分に合った生き方を見つけられる可能性が高まるかもしれません。
池田さん:ロンドンと韓国・チェジュのNLCSに行って生徒さんたちと話しましたが、彼らは「何になりたいか」を明確に持っていました。「自分は外交官になりたいから、そのために国際政治を学んでいます」とか、「将来はシリコンバレーで働きたいから、今はシステムの勉強をしています」といった具合に、明確に話すんです。
――人気企業ランキングを見て就職先を選ぶよりも、自分のやりたい仕事を追求した方が幸せになれそうですね。
池田さん:モチベーションがなければ成長できませんからね。そういうことを、早い段階から問いかけていくことも大事なんだろうと思います。
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