マンションリサーチは、全国14万3,000棟のマンションデータを公開している「マンションナビ」の保有データを利用し、2016年から2026年2月時点までの長期的なデータを観測。
足立区の世帯年収、家計支出、中古マンションの価格相場を総合的に分析し、足立区は住宅費を抑えながら高い都心アクセスを享受できる「高効率」なエリアであると発表した。
足立区の世帯年収データを見ると、平均額は490万円と東京都平均の564万円を下回る。年収300万円未満の層が約37%と大きなボリュームを占める一方で、700万円以上の層も約17%存在しており、一定の所得があるファミリー層からも安定した需要があるという。家計構造を近隣の葛飾区や江戸川区と比較すると、住宅費、教育費、交通費のすべてが低い水準に抑えられている点が特徴とのこと。
交通面を見ると、北千住駅を中心とした利便性が高く、都心への平均通勤距離が近隣区より短い。住居コストを抑えつつ移動の負担も軽減できるため、浮いた資金を教育費や生活のゆとりに充てることができ、「合理的かつ効率的なライフスタイル」が実現可能なエリアである。
中古マンションの購入シミュレーションでは、世帯年収700万円の共働き・子育て世帯を想定した場合、70㎡前後の3LDK物件(約4,500万円)を無理なく購入できることが示された。頭金を450万円、ローン金利1%、返済期間35年(ボーナス返済なし)で算出した場合、月々の支払額は管理費等を含めて約14.4万円となる。これは手取り月額(約46.7万円)の約31%に収まる数値であり、23区内でありながらゆとりある広さの住まいを現実的な範囲で手に入れられる選択肢となる。
資産価値の観点においても、足立区は注目すべき成長を見せている。中古マンションの平均売買価格は過去9年間(2017年~2026年)で62.0%上昇しているが、これは人気エリアである世田谷区の上昇率(53.8%)や、隣接する荒川区(58.5%)を上回る。相場価格は約4,000万円前後と23区内でもっとも低い水準にありながら、安定したなだらかな上昇トレンドで推移している。再開発による街の魅力向上や子育て世代の流入が、堅調な価格上昇を支えていると考えられる。
結論として、足立区は「価格の低さ」と「資産価値の高い成長性」を両立した稀有なエリアであるとのこと。東京23区全体のマンション価格が高騰し、多くの世帯にとって住居購入のハードルが上がるなか、足立区の物件であれば、無理のない住宅ローン返済と生活の質の維持が可能となる。
資産価値が確実に上昇しているという裏付けもあり、単なる低価格エリアではなく、将来を見据えた「背伸びしない都内マンション購入」の最適解の一つとして、その重要性はさらに高まっていくと予想されるという。
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