日本製鉄は2月25日、同社が提供するGXスチール「NSCarbolex Neutral」を使用した鋼管杭が、北海道電力の泊発電所における安全対策工事の漂流車両流出防止工事に採用されたと発表した。鋼管杭へのNSCarbolex Neutral採用は、日本製鉄として初めての事例になるという。


○工事の詳細

今回採用されたのは、泊発電所の安全対策工事のうち、津波の引き波による国道229号線上の車両流出を防ぎ、漂流物が発電所に悪影響をおよぼさないよう、茶津湾に鋼管杭を設置する工事である。

施工は清水・岩内建協共同企業体が担当し、鋼管杭の打設は2026年3月に開始予定とされる。鋼管杭は鉄の高い靭性と衝突耐力に加え、コスト・工期の両面で本工事に最適な素材として採用に至ったという。

2025年2月に閣議決定された「第7次エネルギー基本計画」では、エネルギーの安定供給、経済成長、脱炭素の同時実現が掲げられている。原子力発電所は運転時にCO2を排出しない電力として、脱炭素社会の実現においても重要な役割を担う。
○プロジェクトの概要

同プロジェクトは、北海道電力、清水・岩内建協共同企業体および日本製鉄が連携し、原子力発電所の安全性向上と脱炭素社会の実現に貢献するものとしている。

NSCarbolex Neutralは、日本製鉄が実施した追加性のある温室効果ガス排出削減プロジェクトによる削減実績量を配分したGXスチール製品で、従来から民間分野での採用が拡大しているという。

また、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)にも登録されており、公共分野での活用拡大が期待されているとのことだ。
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