ヤマハは、米カリフォルニア州で開催された楽器見本市「NAMM Show 2026」にて発表した製品群を日本でも発表。順次販売を開始する。


発表されたのはエレクトリックギター「Pacifica SC Professional」と「Pacifica SC Standard Plus」、エレクトロニックアコースティックドラムモジュール「EAD50」、ドラムセンサーユニットの「DSU50」、Line 6ブランドのアンプ&エフェクトプロセッサー「Helix Stadium Floor」の5種。あわせて、デジタルミキシングコンソール「MGXシリーズ」とオーディオインターフェース「URXシリーズ」に、USBコントローラー「CC1」の発売もアナウンスされた。

「Pacifica SC Professional」と「Pacifica SC Standard Plus」は、2024年に発売された「Pacifica Professional」と「Pacifica Standard Plus」のシングルカッタウェイモデル。Rupert Neve Designsと共同開発したピックアップ「Reflectone(リフレクトーン)」を搭載したHS配列仕様で、フォーカススイッチを装備したことにより、歯切れの良いトーンから太いリードトーンまで幅広いサウンドを生み出せる。また、ヤマハ独自の科学的設計プロセス「アコースティック・デザイン」により、ボディとネックの振動レベルが最適化され、リッチな鳴りを引き出せる。さらに、人間工学に基づいたボディコンターデザインやラウンドCシェイプメイプルネックを採用し、ストレスのない快適な弾き心地を実現。両モデルとも指板にメイプルを使用したモデルと、ローズウッドを使用したモデルの2種を用意。価格は「Pacifica SC Professional」が295,350円で、「Pacifica SC Standard Plus」は145,200円。カラーラインナップは、「Pacifica SC Professional」のローズウッド指板モデルがASP(アッシュピンク)、BMB(ブリーズメタリックブルー)、SOR(サニーオレンジ)、BM(ブラックメタリック)、SWH(シェルホワイト)の4色、メイプル指板モデルは、ASP(アッシュピンク)、BM(ブラックメタリックの2種。「Pacifica SC Standard Plus」のローズウッド指板モデルは、ASP(アッシュピンク)、PGN(ペパーミントグリーン)、DTB(デザートバースト)、SWH(シェルホワイト)の4種で、メイプル指板モデルは、ASP(アッシュピンク)、PGN(ペパーミントグリーン)、BL(ブラック)の3種。発売はいずれも2026年3月5日を予定している。

発表会では、「ネオ・ソウル・ギタリスト」として知られるソエジマトシキがデモ演奏を披露。
シリーズの「鳴り」を高く評価した。また、音色自体は「Pacifica SC Professional」と「Pacifica SC Standard Plus」にあまり差はないとのことだったが、ネックの触り心地はかなり異なると指摘。しかしながら、甲乙つけ難いとコメントした。

Line 6ブランドのアンプ&エフェクトプロセッサー「Helix Stadium Floor」は、細かなコンポーネントの挙動をモデリングする22種類の新しいAgouraアンプ・モデルを装備。高解像度の8インチ・タッチスクリーンを備え、Focus View画面では、直感的なグラフィックベースのUIで瞬時にパラメーターの調整が行える。さらに、BluetoothおよびWi-Fiコントロールの対応や、Showcaseオートメーション/プレイバック・エンジンにより、複雑な楽曲でのエフェクト切り替えなど、これまでにない制御が可能となっている。価格は341,000円。販売はすでに始まっている。オプションとして、デジタルI/O拡張ユニット「EXPAND 10」(44,000円 2026年7月発売予定)、エクスプレッション・ペダル/トゥ・スイッチ「EX2」(30,800円 2026年5月発売予定)、専用バッグパック「HELIX STADIUM BACKPACK」(49,500円 販売中)が用意されている。

発表会では、ギタリストの有賀教平がデモ演奏を披露。有賀はすでに上位モデルの「Helix Stadium XL Floor」を使用しているが、比較すると、コンパクトになった分、可搬性が高まり、ペダルを使わない割り切った使い方をするなら、「Helix Stadium Floor」で十分だし、デザイン的に(ペダルがなくなったことで)洗練された印象を受けると述べた。

「EAD50」は、バスドラムのフープにセンサーユニットを装着することで、ドラムセット全体を収音でき、さらにその音にリバーブなどのエフェクトをかけてPAシステムやヘッドホンへ出力できるヤマハ独自の製品。
既発の「EAD10」を進化させたモデルだ。新開発のドラムセンサーユニット「DSU50」で、より高音質な収音が可能になり、自宅からステージまで幅広く活用できるハイスペック仕様となっている。ミキサー、エフェクター、ドラム音源モジュールなど、ドラム周辺機器の一体化を実現したことで、ドラマー自身で音色を自由にカスタマイズできるため、表現の幅をより一層広げられる。さらに、ライブ演奏や動画配信のみならず、自宅録音やオンラインレッスンなどの多様なニーズに対応している。価格は269,500円。なお、ドラムセンサーユニット「DSU50」については、単体での販売も行われる。「DSU50」はXLRの端子を装備しているので、マイクの入力に繋ぎ、ファンタム電源を送ることでコンデンサーマイクとして利用できる。なお、前出の「EAD10」には非対応となっているのでご留意いただきたい。価格は68,200円となっている。「EAD50」および、単体の「DSU50」は、2026年4月24日の発売を予定している。

デモ演奏には川口千里が登場。もともと、「EAD10」を愛用しており、SNSに動画をアップする際に活用していたと言う。
自身のドラムキットは点数が多いのだが、「EAD10」では拾いきれなかった遠くにある音もしっかり収音してくれると語った。また、シンバルなどの金物も綺麗に録れるようになり、セット全体の音が気持ちよく構成できるようになったので、とても気に入っていると評価した。

発表会では、さらにデジタルミキシングコンソール「MGXシリーズ」とオーディオインターフェース「URXシリーズ」に、USBコントローラー「CC1」も紹介。これらは「NAMM Show 2026」の直前に日本で発表となっていたが、改めという形でのお披露目。「MGXシリーズ」は、「MGシリーズ」のミキシング部とコントロール部をデジタル化し、オーディオインターフェース機能を強化したデジタルミキサー。「MGX16V/12V」はHDMI端子を備え、ビデオカメラやゲーム機の映像と音声を入力・キャプチャー・パススルーが行える。「URXシリーズ」は、広いダイナミックレンジと低ノイズを実現したプロ仕様の音質とミキシング機能、直観的な操作性を備えたオーディオインターフェース。「URX44V」はHDMI端子を備え映像と音声の入力やパススルーが可能となっている。「CC1」は、高感度のLCDキーとタッチセンス付きモーターフェーダーにより、PC上の音楽制作の複雑なワークフローを最適化するUSBコントローラー。一部の他社OS機能やソフトウェアとも連携する。「MGXシリーズ」は、いずれもオープンプライス、「URXシリーズ」は、「URX44V」が126,500円、「URX44」が79,200円、「URX22」は63,800円。「CC1」は63,800円。
いずれも販売が始まっている。
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