さくらインターネットは3月4日、AIの基礎技術から実践まで体系的に学べる検定制度「さくらのAI検定」を設立し、検定の学習教材も同日から無料で公開すると発表した。

AI検定設立の背景

近年、企業における生成AIの導入が急速に進む一方で、AIを扱う人材の不足が課題となっており、情報処理推進機構(IPA)の調査によると、日本ではAI研究者やAI開発者といった高度人材について「十分にいる」と回答した企業が少なく、米国やドイツに比べてもAI関連人材が不足していることが示されている。


また、日本企業のうち「AI研究者は自社には必要ない」と回答した企業が56.4%、「AI開発者は必要ない」と回答した企業が40.7%にのぼったという。この結果から、日本企業はAIを自社で開発するよりも、外部のサービスを活用して事業や業務への適用に重点を置く傾向があることが示されていると指摘。

他方、個人の学び直し(リスキリング)に対する意欲は高まっており、日経HRが2025年に実施した調査では、AIの基礎知識や業務活用能力を認定する「AI検定」が、取得したい資格ランキングの総合1位となり、AI分野の学び直し需要の高まりが示されている。

このことから、日本企業がAIを自社開発する技術ではなく業務活用するサービスとして捉える傾向が強い現状において、個人が主体的にAIリテラシーを身につけ、実務でAIを使いこなす力がこれまで以上に重要になると考えられているという。
AI検定の概要

こうした背景をふまえ、さくらのAI検定はAIの基礎的な技術を理解するだけでなく、実務において適切にAIサービスを選択し、安全に使いこなせる判断力とスキルを身につけられる人材の育成を目的として設立。

AI技術の基礎から、同社が提供するAI基盤サービスの活用までを網羅した設問を予定している。また、検定試験は2026年夏頃にオンラインで初回実施を予定しているほか、受検に必要な学習教材はzero to oneが提供するオンライン学習プラットフォームで無料公開する。
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